第二十二話 アクセルSIDE FINAL
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を蹴り上げ、バスターを構えようとするエックスを鎌の背で殴り飛ばした。
そのまま、まるで守るようにシグマの前に立つ。
レッドの後ろで、奴は勝ち誇ったように笑った。
シグマ「フハハッ!いいぞレッド!!お前の力をよこせ……奴らに復讐だ!!」
シグマの身体から先端がギラギラと光るコネクターが伸び、レッドを包む。
「(かかった!!)」
コネクターは彼の身体に接続されていく。
そんな中、前触れなくレッドが呟いた。
「これなら……」
持ち上げた手に、握られているのは鎌ではなく。
「……どうかな?」
低い声に混じった、少年特有の高い声。
同時に突き付けられるバレット。
銃口から光が溢れ出し、シグマの顎から頭にかけて貫いた。
再び苦悶の叫びを上げたシグマは、壁を突き破り外に、高い空中へと放り出された。
レッドは身体を捻ってコネクターを引きちぎり、壁に背中を打ち付ける。
そのままずるずると崩れ落ちた。
光を放ち、収まれば、彼は彼本来の姿に戻っていた。
エックス「アクセル!!」
ゼロ「起きろ、アクセル」
エックス「大丈夫か?」
エックスが手を差し出しながら尋ねると、アクセルは俯き、微かに笑い声を零した。
アクセル「…上手くいったでしょ?エックス」
悪戯っぽい子供の声。
しかし、上げられた顔には、どこか儚い憂いを帯びた笑み。
アクセル「…僕のこと認めてくれた?」
翡翠の瞳をじっと見つめる。
エックスは一瞬だけ目を見開いたが次の瞬間、苦笑した。
エックス「…当たり前じゃないか」
苦笑と共に返された言葉にアクセルは笑みを深くした。
こうしている間にも宮殿が崩壊していく。
ゼロ「立てるなら急げアクセル。ルインとルナが負けるとは思えないが、万が一のこともある」
エックス「ああ」
アクセル「そっか…2人があいつらを抑えてるんだったね…」
あの2人が一度戦った相手に負けるとは思えないが、あの4人もシグマにも劣らない実力の持ち主だ。
人間素体型の特性である“成長”する能力を持っているため、下手をしたらシグマよりも厄介な相手だ。
エックス「行くぞアクセル」
アクセル「…うん」
アクセル達が2人の反応を頼りに探し、見つけた時には既にあの4人はいなかった。
宮殿の崩壊が始まった時点で、ルイン達も離脱したようだ。
急いで宮殿を後にしたアクセル達。
ハンターベースに帰還したアクセルはメンテナンスを受けた後、部屋でバレットの調整などをして暇を潰していたが、次第に飽きてきたところを、エック
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