激突!妖精の尻尾!3
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金髪の女は呆れたように呆気のない渇いた笑いをするだけだった。
いや、確かにやり過ぎた気はしたが、あの野郎が気に入らなかったんだ!仕方がなかったんだ。
「確かにあの町…いや、領主やその息子の話にはいい話より悪い話の方がわんさかしているからな」
「逆恨みか…」
緋色髪の女は少し考えて、
「なら、私達はこのクエストを降りるとしよう」
「え!?」
これには俺は非常に驚いた。
投獄も覚悟していたのに彼女が言ったことは目の前の目標を呆気なく見逃すこと…
「彼は別に悪いことをしたわけではない…寧ろ逆恨みに彼を悪と強いた領主、並びに領主の息子だと私は思うのだが…」
「い、いや、確かに最初にふかけてきたのはアイツ等だけど、一応俺も町壊したんだぞ?」
「それがどうした?私達に取っては日常茶飯事だぞ?」
「普通は町は壊さないんだけどねぇ…」
「あい…」
それには俺も同意件だ…
「いいのか?一応、尋ね人なんだが?」
「ああ…勿論だ。それともう一つだ」
「なんだ?」
緋色髪の女はフッと微笑み、
「私のギルドに来ないか?」
…
そう言ったんだ。
「俺が?『妖精の尻尾』にか?」
「ああ…私は是非ともと思っているが、異論は?」
「ああ、いいんじゃねぇか?十分強いし」
「あ、それなら私も賛成かな。悪い子じゃなさそうだし」
「俺もいいぜ、聞きたいことあるし」
「聞きたいこと…あ!」
すっかり忘れかけてた!戦闘に身が入っちゃってすっかり忘れる所だった!
「俺も『火竜』に聞きたいことがあったんだ!」
「ん?もしかして竜のことか?」
「ああ、教えてくれ俺の師匠…いや、竜情報んか!何でもいい教えてくれ!」
『火竜』は少し困った表情をしていた…
「悪い、俺も知らねぇんだ…俺も『イグニール』について探しているんだ」
俺は力が抜けたような感覚に襲われる…
「そ、そうか…」
「悪いな」
『火竜』はすまなさそうに謝った…
確かにやっとここまで来て、また振り出しに戻ったってワケか…
「いいや、いいよ…俺の甘ったれた期待だっただけの話だ…」
…
「悪い、さっきの話に戻るんだけど…俺…いや…地竜の滅竜魔導士、ガリア・クライム!御言葉に甘えさせて、魔導士ギルド『妖精の尻尾』の加入希望させていただきます」
俺は敬礼し叫んだ。
「ああ、君を歓迎する。私はエルザ」
緋色髪の女はエルザと言うらしい。
「俺はグレイ、グレイ・フルバスター」
黒髪
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