暁 〜小説投稿サイト〜
トップアイドルからプロデューサーへ
ちょっとした一日
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
るのだ。

「いいか、お前たちの任務は…」
「えー!?それ本当!?」
「あぁ本当だ。だからな…」

説明すること3分ほど。

「わかったよ春翔兄ちゃん!亜美たちに任せといて!」
「行くよ亜美!真美たちの手で地球を救うんだ!」

といって亜美と真美は意気揚々と給湯室へとかけていく。その直後赤羽根の悲鳴が事務所に響いた。

これが現在の765プロなのだ。基本的に一日アイドルが居る状況がどうなのかと思わなくもないがこれはこれで貴重な時間だろう。

昼頃になるとプロデューサー陣は営業へと出かける。レッスンが入ってる連中なんかも基本的に昼から行動が始まる。

営業のスタイルはいろいろだ。スタジオなんかに挨拶回りに行ったりお偉方に挨拶したりとまぁ基本的に挨拶だな。俺は挨拶というよりも軽い談笑といった感じだが。

「そういえば春翔君」
「ん?なんすか?」

現役時代に何度か世話になった人との談笑を終えてそろそろ事務所に戻ろうかとも思っていたが急に呼び止められた。

「本当は君に回そうかとも思ったがさっき765のプロデューサーが来てね。ついでだから面白い仕事を回しといたよ」
「面白い仕事?」
「降郷村でのミニライブだよ」
「降郷村…確かに面白いかもしれないですね」
「そうだろう?」
「ありがとうございます」

談笑も終え本来ならここで事務所に帰るのだがここは1つお土産でも買って帰ろうかと思い寄り道をする。

お土産の定番といえばケーキあたりが無難だがそれでは面白くない、ということで面白さを求めてやってきたのは古河パンと書かれた看板があるパン屋だ。

看板を確認すると俺は店内へと入る。中に入ると「いらっしゃい」という微妙に気の抜ける声をかけられるがこれがこの店のスタイルだ。

「どうも、お久しぶりです」
「おお!お前もしかして春翔か!?久しぶりだなオイ!」

店番をしていた古河秋生さん。このパン屋を経営している1人だ。奥さんの早苗さんの作るパンがあまりに独創的な上に味も微妙ということで苦労していたりもする。

「この間見た雑誌でアイドルのプロデューサーってのになったってのは知ってたが…」
「はは、まぁ、いろいろありまして」

などという会話をしていると秋生さんの奥さんである早苗さんが戻ってきた。

「あら、お客さんですか?ってもしかして春翔さんですか?」
「どうも、お久しぶりです早苗さん」
「まあ、本当に久しぶりです!5年ぶりくらいですか!?今日はどうされたんですか?」

パン屋にパンを買いに来る以外にすることがあるなら教えて欲しい気もするが。

「パンを買いに来たんですよ」
「あら、本当ですか!?ゆっくり見ていってくださいね」
「そうそう!なんなら早苗のパンはタダで
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ