第二十一話 アクセルSIDE10
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宮殿の頂上で邪悪な気配がした
彼等はもう分かっている。
この事件の黒幕の気配だと。
5人は転送装置に駆け寄ろうとするが…。
ルナ「!!?」
衝撃波がルナの足元付近に炸裂した。
ウェントス「やはり来たか、イレギュラーハンター共」
グラキエス「まだ僕達との決着はついてないだろ?勝ち逃げなんかさせないよ」
イグニス「これ以上、先へは行かせない!!」
テネブラエ「あの方の覇道に立ち塞がる者は誰1人生かしはせん」
四天王が立ち塞がる。
ゼロは舌打ちするが、ルナとルインが前に出る。
ルイン「エックス、ゼロ、アクセル。ここは私達に任せて先を急いで!!」
ルナ「お前らは黒幕をぶっ潰せ!!」
チャージショットとリフレクトレーザーがウェントスとテネブラエに迫る。
2人はそれを回避したが、エックス達は転送装置に駆け寄り、転送された。
ウェントス「貴様ら…」
ルイン「あなた達が使ってるアーマー…それは元々私の力の一部、あなた達のオリジナルとして私が相手になるよ!!」
ルインとルナがバスターとバレットを構え、ウェントス達を睨み据えた。
エックス達よりも前に出たアクセルは、両手のバレットを握ったまま声を発した。
アクセル「出て来なよ。いるのは分かってるんだよ、“センセイ”」
途端、高笑いと共に、階下からその男が飛び上がって来た。
黒いマントを撥ね除け、彼らを見下ろす。
シグマ「ご苦労だったな。ここまで来てくれるとはこちらから出向く手間が省けた。役立たず共は全てやられたようだしな」
“役立たず”。
そう言った男に、アクセルはギリッ、と奥歯を噛んだ。
エックスが、一歩踏み出す。
エックス「やはりお前だったのか……シグマ!!」
ゼロ「懲りない奴だな。どんなに細かく斬り刻んでも、また出て来やがる」
セイバーを抜き、ヒュッと空を裂いて構えるゼロ。
アクセルは“シグマ”という名を聞くと目を見開き、そして珍しくも鋭く細めた。
ライフルとレーザー砲を携えた姿はとても物々しく、彼が人間型とはにわかには認められなかった。
兵器そのものの姿。
シグマ「フン、何とでも言え。ワシは貴様らを倒し、世界の覇者となるまで、何度でも、何度でも、な・ん・ど・で・も!蘇ってやる!!」
アクセル「世界の覇者?裸の王様もいいところだね…今すぐ殺してあげるよ…!!」
ゾッとする声と共にバレットから銃弾が放たれた。
シグマ「甘いわ!!」
シグマは跳躍してかわし、ライフルを構え、アクセル達に向けて放った。
かわし損
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