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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜常識を謳うチートな彼も来たようですよ?〜 【更新停止】
白夜叉との遭遇
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つかれたまま割と真面目に思ったよ。
議論している二人を見ていたら黒ウサギが落ちた水路から白髪の物体Xがくるくると縦回転をして飛んできた。
それを十六夜が「てい」と足で受け止めた。
「ゴバァ! お、おんし、飛んできた初対面の美少女を足で受け止めるとは何様だ!」
「十六夜様だぜ。以後よろしく和装ロリ」
ヤハハと笑いながら自己紹介をする十六夜。
一連の流れで
呆気
(
あっけ
)
にとられていたような飛鳥は、思い出したかのように白髪の少女に話しかけた。
「貴女はこの店の人?」
「おお、そうだとも。このWサウザンドアイズWの幹部様で白夜叉だよご令嬢。仕事の依頼ならおんしのその年齢のわりに発育のいい胸をワンタッチ生揉みで引き受けるぞ」
「オーナー。それでは売上が伸びません。ボスが怒ります」
店員さんは何処までも冷静な声で釘を指した。…けど、言動があってないよ〜! 離して〜!!とジタバタと足掻くも一切動かず、それどころか微笑ましそうな目で見られてるのですけど…恥ずかしい。
濡れた服やミニスカートを絞りながら水路から上がってきた黒ウサギは複雑そうに呟く。
悲しげに服を絞る黒ウサギとは対象的に、白夜叉は店先で僕らを見回してニヤリと笑った。
「ふふん。お前らが黒ウサギの新しい同士か。異世界の人間が私の元に来たと言うことは……遂に黒ウサギが私のペットに」
「なりません! どういう起承転結があってそんなことになるんですか!」
ウサ耳を逆立てて怒る黒ウサギ。白夜叉は何処まで本気かわからない笑みを浮かべて店に招く。
「まあいい。話があるなら店内で聞こう」
「よろしいのですか?彼らはWノーネームW規定では」
「WノーネームWだとわかっていながら名を尋ねた、性悪店員に対する詫びだ。身元は私が保証するし、ボスに睨まれても私が責任を取る。いいから入れてやれ」
む、っと拗ねたような声を出した女性店員さん。彼女にしてみればルールを守っただけだから気を悪くしたのは仕方のないことだろう。決して僕を離さなければいけないことに拗ねてはいない…はずだ。
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