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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜常識を謳うチートな彼も来たようですよ?〜 【更新停止】
白夜叉との遭遇
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ぽうぎ)の女性店員に黒ウサギは滑り込みでストップをかけようとしたが

「まっ」
「待ったなしです御客様。うちは時間外営業はやっていません」

………うん、だろうと思ったよ。

黒ウサギは悔しそうに店員さんを睨みつける。
流石は超大手の商業コミュニティ。押しいる客の拒み方も隙はなかった。

「なんて商売っ気のない店なのかしら」
「ま、全くです!閉店時間の五分前に客を締め出すなんて」
「文句があるならどうぞ他所(よそ)へ。あなた方は今後一切の出入りを禁じます。出禁です」
「出禁!?これだけで出禁とか御客様舐めすぎでございますよ!!?」

キャーキャーと喚く黒ウサギに、僕の若干冷ややかな目線と店員さんの冷めたような眼と侮蔑(ぶべつ)を込めた声で対応する。

「なるほど、W箱庭の貴族Wであるウサギの御客様を無下にするのは失礼ですね。中で入店許可を伺いますので、コミュニティの名前をよろしいでしょうか?」
「………う」
一転して言葉に詰まる黒ウサギ。そしてなぜか僕に十六夜からの『おまえが言え』と言う目線が突き刺さった。

……なぜ僕が…。

「僕達はWノーネームWって言うコミュニティなんですが」
「ほほう。ではどこのWノーネームW様でしょう。よかったら旗印を確認させていただいてm………」

んぅ…?月明かりが僕達の辺りを照らすと途端に店員さんが硬直した。しかも、顔を赤くして…なぜだ?

僕が不思議そうに首を捻るといきなり勢いよく店員さんに抱きつかれた。

「ひゃっ!?」

思わず女子のような声を出してしまい恥ずかしくて俯く。
それを見た黒ウサギや三人も同様に顔を赤らめている。
唯一、店員さんだけは僕に抱きついて嬉しそうにしている。

………ここでも僕は愛玩動物なのかい?

その空気のまま少し経つといきなり空気をぶち壊す音と人が来た。

「いぃぃぃやっほおぉぉぉぉぉぉ! 久しぶりだ黒ウサギィィィィ!」

呆然としていた黒ウサギは爆走してくる着物を着た真っ白い髪をした何かに抱き(もしくはフライングボディーアタック)つかれ、少女と共にクルクルクルクルクと空中四回転半ひねりして街道の向こうにある浅い水路まで吹き飛んだ。

「きゃあーーーーー………!」

ボチャン。 そして遠くなる悲鳴。
僕達は唖然として、店員さんは僕を抱きしめたまま頭を痛そうに手を当てていた。

「……おい店員。この店にはドッキリサービスがあるのか?なら俺にも別バージョンで是非(ぜひ)
「ありません」
「なんなら有料でも」
「この子をくれるのであれば」

真剣な表情の十六夜に同じく(顔は見えないけど声からして)真剣な表情でキッパリ言い切る女性店員。

こんなことで僕の所在を決めないでくれ…と僕も抱き
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