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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜常識を謳うチートな彼も来たようですよ?〜 【更新停止】
白夜叉との遭遇
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!これで水を買う必要も無くなりますし、水路を復活させることもできます♪」
一転して明るい表情に変わった。これには僕も飛鳥も安心したような顔を浮かべる。
「私たちの国では水が豊富だったから毎日のように入れたけど、場所が変われば文化も違うものね。今日は理不尽に湖に投げ出されたから、お風呂には絶対に入りたかったとこよ」
「それには同意だぜ。あんな手荒い招待は二度とごめんだ」
「だね、今後は気をつけてよ?」
「あう……それは黒ウサギの責任外の事ですよ……」
召喚された三人人の責めるような目線に怖気づく黒ウサギ。ジンも隣で苦笑している。
「あはは……それじゃあ今日はコミュニティに帰る?」
「あ、ジン坊ちゃんは先にお帰りください。ギフトゲームが明日ならWサウザンドアイズWに皆さんのギフト鑑定をお願いしないと。この水樹のこともありますし」
僕たちは首を傾げて聞き直した。
「WサウザンドアイズW? コミュニティの名前か?」
「Yes。WサウザンドアイズWは特殊なW瞳Wのギフトを持つ者達の群体コミュニティ。箱庭の東西南北・上層下層の全てに精通する超巨大商業コミュニティです。幸いこの近くに支店がありますし」
「ギフトの鑑定と言うのは?」
「勿論、ギフトの秘めた力や起源などを鑑定する事デス。自分の力の正しい形を把握していた方が、引き出せる力はより大きくなります。皆さんも自分の力の出処は気になるでしょう?」
黒ウサギに同意を求められるが苦笑で返すしかない。僕のアレは暴走するから後は…あれとあれかな?
僕達はそのままWサウザンドアイズWに向かった。
道中、僕は興味深そうに街並みを眺めた。
商店へ向かう通りは石造で整備されているし、脇を埋める街路樹は桃色の花を散らして生え始めている。
「桜の木か。花弁の形が違うね。春にしか咲かないのかな?」
「え? 今は真夏のはずよ?」
「いや、まだ初夏になったばかりだぞ?気合の入った桜がまだ残っててもおかしくないだろ」
「………? 今は秋だったとおもうけど」
ん? と噛み合わなくて顔を見合わせて首を傾げた。黒ウサギが笑って、
「皆さんはそれぞれ違う世界から召喚されてるのデス。元のいた時間軸以外にも歴史や文化、生態系などを所々違う
箇所
(
かしょ
)
があるはずですよ」
「へぇ? パラレルワールドってやつか?」
「近しいですね。正しくは立体交差並行世界理論と言うやつなのですけども……今からこれの説明を始めますと一日二日では説明しきれないので、またの機会と言うことに」
曖昧
(
あいまい
)
に
濁
(
にご
)
して黒ウサギは振り返った。店の旗には、青い生地に互いが向き合う女神像が記されている。あれがWサウザンドアイズWの旗なのかな?
日が暮れて看板を下げる割烹着(かっ
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