不幸の噂
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「名古屋武偵高から来ました。
皐月 カナメです。
好きな食べ物は甘い物、嫌いな食べ物はピーマンです。
皆さん今日から宜しくお願いします!」
転校生として俺の相棒 皐月 カナメは東京武偵に転入した。
自己紹介が小学生並だがクラスの男子は何故かテンションが高くなり転校生 皐月 カナメを歓迎していた。
でもカナメの口調の悪さを知れば男子達はガッカリするだろうな。
「皐月さんの席は、、、そうですね。
水無月君の隣が空席なので水無月の隣で」
「はい!」
元気な声で返事を返しカナメは俺の隣の空席まで歩く。
俺の隣の席か、仕組まれた空席なのか偶然の空席なのか?
「初めまして自己紹介は済んだけど。
私の名前は皐月 カナメ、宜しくね」
「俺の名前は水無月 蒼太。
宜しくね。
皐月 カナメさん」
計画通りの手順で挨拶を返す。
敬語で親切に初めて会った感を演出させる為の演技だ。
俺とカナメの関係を知られない為に考えたんだが案外、簡単に成功した。
「最近、転校生が多いが不安だ」
「不安?」
俺の隣の席の遠山 キンジは呟く。
「噂なんだが4月から10月の間に他校から転校して来た生徒は不幸な目に合うとかなんとか。
噂なんだけど何年か前に実際に合った話らしいし」
「なら、俺も不幸な筈だが?」
あ、普通に考えて色々と不幸だ。
考えれば考えれる程に不幸な出来事、不幸な事件が頭に過ぎる。
「た、確かに不幸になるかもな。
俺も不幸な東京武偵高ライフをエンジョイしてるからな」
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