マクロスF
0766話
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て口を開く。
「さて、皆。いよいよバジュラ本星への攻撃準備だ。4時間程度の猶予しかないが、ゆっくりと鋭気を養ってくれたまえ」
その言葉と共に、スカル小隊、ピクシー小隊の面々は散っていく。俺もまたシェリルと一緒に食堂へと向かう。
……尚、食事の際に他の面々からシャドウミラーに関しての話を色々とせがまれたのは鬱陶しかったが。
「……さて、そろそろ時間だな」
コップに残っている烏龍茶を飲み干し、立ち上がる。
それを聞き、周囲で話を聞いていたスカル小隊の面々、ピクシー小隊の面々、そしてシェリルがこちらへと視線を向けてきた。
その瞳に映っているのは、希望……そして不安か。
だが、そんな中で唯一信頼と愛情だけを瞳に浮かべて俺を見ているのは、隣に座っているシェリルだ。
「アクセル、あたしはアクセルが負けるなんて考えていない。いつでも最高の結果を出すと信じているわ。……このシェリル・ノームの恋人なんだから、そのくらいの格好いいところは見せてよね」
その言葉とと共に俺の頬へとそっと手を伸ばし、唇を自分の唇で塞ぐシェリル。
そのまま深いキスを30秒程続け、周囲から唖然とした視線を送られているにも関わらずそっと唇を話す。
俺の口とシェリルの口を繋ぐ銀糸を見て、さすがに若干顔を赤くしながらも、小さく笑みを浮かべて口を開く。
「いい? あたしはマクロス・クォーターで歌う。歌い続ける。だからアクセルの格好いいところを特等席で見させて貰うわよ」
「ああ、任せろ。何としてもホワイトスターと行き来出来るようにしてみせるさ。お前の為にもな」
そう告げ、触れるだけの軽いキスでシェリルの唇を塞いでから、空間倉庫から取り出したイヤリングを手渡して席を立つ。……が、そんな俺の手をシェリルが掴み、2つあるイヤリングのうち片方を手渡してくる。
「このイヤリングは2つで1つ。つまり、あたしとアクセルみたいなものよ。だから、こっちだけ貸してあげる。この戦いが終わったら返すのよ」
「……ああ」
シェリルの言葉に頷き、今度こそ本当に食堂から出て行く。
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