マクロスF
0766話
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うだ? 既に大体の準備を整えているという話だし、4時間程度あれば問題は無いと思うが?」
バトル・フロンティアを切り離し、マクロス・クォーターと共にバジュラ本星の近くまでフォールドする時間を考えても、十分間に合う時間の筈だ。幸いフォールド断層の類は無いらしいしな。
後は、ついでに食事の時間というのもあるが……まぁ、S.M.Sにしろ新統合軍にしろ、これから出撃するというのを考えれば、ガッツリ食べるということはまず出来ないだろう。出来てもスープとかサンドイッチとかの軽いものだろうな。
そんな俺の気持ちを感じ取った訳でもないだろうが、ペリオ准将は小さく頷いてグラス大統領へと視線を向ける。
『こちらとしてはそのスケジュールで構いません。バジュラ本星の位置に関しては、遠くからですがきちんと偵察に出したVF-171EXが見張っていますので、何かあったとしてもすぐに対応出来るでしょう』
『分かった。……他に、何か異論のある者は?』
そう告げ、周囲を見回すグラス大統領だが、S.M.S側からも、新統合軍側からも、大統領府側からも、誰からも反対の声は出ない。
当然、新統合軍にしても、大統領府にしても通信に出ている2人以外にも幕僚やら参謀やら秘書やらといった面々がこの通信を見てはいるのだろう。だが、それでも誰も反論をしてこないのは、純粋にこれまでに体験したことの無い作戦だからか。
……確かに普通は並行世界の国家と協力して戦うなんて思いもしないだろうし。
『どうやら誰もいないようだね。……では、これにて解散とする。それぞれ、作戦開始の時間までには準備を整えておいて欲しい。アクセル君』
チラリ、とこちらへと視線を向けて来るグラス大統領。
俺と視線が合ったのを確認し、噛み締めるようにして口を開く。
『君という存在がこのフロンティア船団に来てくれたのは、ある意味で運命だったのかもしれない。もしも君がいなかったら、恐らくフロンティア船団は色々と後が無い状況になっていただろう。それに、私も三島の手に掛かって殺されていたのは間違い無い』
三島補佐官ではなく三島、か。いやまぁ、確かに既にあのキノコは犯罪者だからしょうがないんだけどな。
「俺としても事故とは言ってもこのフロンティア船団に転移出来たのは嬉しい誤算だったよ。……シェリルという存在とも巡り会えたしな」
その言葉に、黙って話を聞いていた新統合軍の方の画面からざわめきが聞こえて来る。……まぁ、俺達と関わりが少なかった分だけシェリルという存在を身近に感じられなかったんだろう。
『ふふっ、そうか。それでは……武運を祈っているよ』
その言葉と共にグラス大統領との通信が切れ、同時にペリオ准将との通信も切れる。
それを確認し、ジェフリーは一同を見回し
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