第二十話 アクセルSIDE9
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されちゃうよ」
ふと、アクセルはルナの身体が小刻みに震えていることに気づいた。
顔を見るとルナが大粒の涙を流して泣いていた。
アクセル「何でルナが泣くのさ?」
ルナ「お前が…泣かないからだろ…!!」
勢いよく大して体格差がないアクセルを抱き締めた。
ルナ「お前…馬鹿だ…エックス達も馬鹿だけど、お前も劣らず馬鹿だ…」
アクセル「………」
ルナ「分かったよアクセル…そういうことなら、俺も最後まで付き合ってやるよ…黒幕なんか軽くぶっ潰してさ…」
アクセル「うん、ありがと」
アクセルが立ち上がろうとした瞬間、瓦礫から微かに紅い光が見えた。
2人は瓦礫をどかして、それを手に取る。
アクセル「これ…」
ルナ「レッドの…」
レッドのDNAデータ。
レプリロイドの精製情報…いや、レッドの心が詰まっているもの。
アクセル「…そっか、レッドも一緒に戦ってくれるんだね?レッドの心はいつも僕と一緒なんだ……」
ルナ「良かったなアクセル…」
自分のことのように喜んでくれるルナにアクセルも自然に笑みを浮かべた。
アクセル「みんな!!」
立ち向かおう。
エックス「アクセル?」
彼が与えてくれたあらゆる愛と僅かな願いを握り締めて。
ルイン「もういいの?」
アクセル「うん」
僕は行くよ、こんな心渇ききった楽園(せかい)の中。
アクセル「もう大丈夫だよ。さあ、黒幕のセンセイを倒そう!!(今までありがとうレッド…僕は…これからも生き続けるよ。精々待ちくたびれててよね?)」
“諦め”とか“最後(おわり)”に手を、伸ばしてしまったあなたの前に、せめて優しい光を見せて灯し続けてあげたいから。
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