第四章 完成 自分達の部隊 〜ミッドチルダ レリック事件〜
第六話 伝えるということ
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ール機動と魔力放出を使い一気に距離を縮める
「っ!バインディング」
「遅い!雪月花!!」
その勢いのままなのはに雪月花を叩き込む。なのはは防御が間に合わずに吹き飛ばされた
「いいか。俺たちは、人はエスパーじゃないんだ。言葉を使わなきゃ伝わらないんだ!」
俺は体制を立て直したなのはに向かって再度突進する
流石にさっきのでなれたのか自身の周囲にスフィアを展開しカウンターを決めようとするなのは
だが俺は構わずなのはに突進した。傷の具合から次の一撃がラストチャンス、それでだめなら...
そしてなのははカウンターとしてアクセルシューターを放った
それはクリーンヒットし、なのはは後方に移動した
「ディバインバスター」
「え...」
俺はなのはの後ろからゼロ距離で砲撃を放った
なのはが撃ったのは幻影。幻想を司る俺が幻術を使えないなんてことはない。むしろ得意だ
「なのは、お前の理念は確かに立派だ。でもなそれも伝わらなきゃ意味ないんだよ...。それにティアナはあのまま行けば高確率でトラウマを持つ羽目になった。もうちょっと相手の立場に立って考えてみろよ...。いっつ!」
なのはは意識を失ってはない。ちゃんと手加減した...というよりは俺の体が限界だった。こんな大勢が見てる中で大規模な魔術を使うわけにはいかないからな。アイアスは見逃してくれ
でも伝えることは伝えたと思う。これで二人はちゃんと向き合ってくれるだろう
願わくば、争うことがないように。俺と同じ道をいかないように
そう思い俺は安心し、意識を手放した
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ガキン! ガキン!
それは金属と金属がぶつかり合う音
ガキン! ガキン!
それは絶え間無く続いていた
ガキン!!!
「ーーーーーーーーー」
「ああ、そうだな。ちゃんと話していれば変わったのかもな」
パーカーを羽織る少年とロングコートを羽織る少年とがぶつかりあっている
お互いの力量は同等、故に決着はなかなか着かない
鍔迫り合いに持ち込めばなにか変わるかもしれないという思惑も無駄だった
互いに同じタイミングで後ろに引く
二人は共ににらみ合う
それが本意でなくとも
この二人、真実と幻想がぶつかり合うのは必然。運命なのだから
「「なあ(ねえ)。もっとお互いを知っていれば戦わずにすんだのか(かな)」」
無駄と知っていても問いかけを繰り返す
後悔の念を晴らせないとしても、それしか出来ないのだから
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