原作開始
クラス代表決定戦
これはちょ〜っと腹立つな〜?
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「でもある人からから戦闘術は学んではいる」
「ある人とは誰だ?」
「それは秘密だ」
「そうなのか……。なら、自分で考えてみるとしよう」
「おう、多分ヒントはいろんな所にあるぜ。そろそろチャイムも鳴るし、教室に戻ろうぜ」
「そうだな。……っと、言い忘れていた」
「ん? なんだ?」
「カッコよくなったな、一夏。惚れ直したぞ」
……さらっとそういうこと言うのやめてくれません? 箒が俺のことを好きでいてくれるのは薄々感づいてはいたが、こうもストレートに言われると流石に照れる。
「お、おうそうか。ありがとう。そういう箒も可愛くなったな」
「そうか? ありがとう」
箒は照れた顔で微笑んだ。その笑顔に少しドキッときてしまった。
「一夏、行くぞ?」
「悪い、今行く」
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Side彼方
「彼方、どこか話せる場所へ行きましょ」
「分かった」
「じゃあ、悠那、行くわよ」
「おうよ」
俺と楓、悠那の三人は広場のような場所に移動した。
「それにしても、お前にまた会えるとはな」
「ああ、あたしもまさか会えるとは思ってもいなかったよ」
「だよな」
「なあ、賀狩。お前はあたしを恨んでないのか?」
……まあ、そこは気になるよな。
「ローイアさんから聞いたんだよ。『ユーナは自分からあんなことする奴じゃなかった』ってな。それはもう真剣にな」
「そっか……あの人そんなこと言ってたのか。でも、ちょっと違う」
「何がだ?」
「確かにあたしがあんな風になったのはヤネスのせいだ」
「なら……」
「でも! 全部アイツが悪いって訳でも強ち無い。まあ、アイツは根っからの悪だけどな。アイツは、あたしの中の心の闇を増幅させたんだ。人と殺し合いがしたいっていうな」
……心の闇。闇ねぇ……
「つくづく闇ってものに関わりがあるモンだな」
「彼方、それってどういう意味?」
しまった。思わず漏れた言葉が楓に聞かれてしまった。
「気にすんな。ただの独り言だよ」
「どっかの団の平団員が言ってたわよ、『独り言ってのは誰かに聞かせてなんぼのものだ』って」
その返しは予想外だった。どうしたものか……。そう考えていると、チャイムが鳴り響いた。
「お、チャイムだ。ちゃっちゃと戻らなきゃ千冬姉さん、もとい織斑センセに怒られる」
「はあ、しょうがないわね。戻りましょ」
「はは、そうだな。そうだ、あたしのことは悠那でいい。あたしも彼方って呼ぶから」
「あいよ、悠那」
俺達の掛け合いを見て劔森……悠那は楽しそうに笑った。こんな表情出来るんだな。
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