第十九話 アクセルSIDE8
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
大きな背中をしていた。
エックスが仕掛けたのと同時に戦うゼロ、ルイン、ルナ。
たった4人でこの世界を守り続けてきた希望達。
彼等の背中はとても頼もしく、遠く見えた。
まだまだ彼等とは大きな隔たりがある。
壁を越え、彼等と肩を並べられる日はいつになるだろうか…?
エックス「アクセル!!先に行くんだ!!」
モルボーラにエクスプロージョンを喰らわせながらエックスが叫んだ。
アクセル「で、でも…」
ルイン「ここは私達が食い止めるから、ルナ、アクセルをお願い!!」
ゼロ「早く行け、お前はお前の決着をつけろ。どんな過去だろうとお前自身が乗り越えるんだ」
エックス「行くんだアクセル。君の信念に従って突き進むんだ!!」
ゼロとエックスの言葉にアクセルはハッとなる。
ルナと目配せし、2人はハイウェイを駆け抜けた。
アクセル「(待っててね、レッド…僕が止めてあげるから…)」
クリムゾンパレスと呼ばれる宮殿にレッドはいた。
地の底には白い瘴気が漂って見えず、その場の不気味さを煽っていた。
縦、横には3つの足場。
それ以外は奈落の底への入口。
レッド「……どうした、遅かったな、待ちくたびれたぞ」
背を向けたまま、レッドは口を開いた。
足場の丁度対岸のような位置に、レッドとアクセルとルナは立っている。
アクセル「やあ、レッド。元気そうで何よりだよ」
アクセルは無邪気さと畏怖を感じさせる声で言いながらレッドを見つめた。
レッドは鋭い眼光で巨大な鎌を携え、荒々しいオーラを纏っていた。
アクセルは気づいた。
以前よりもレッドの力が増していることに。
レッド「“センセイ”のおかげでな。力が漲っているよ。…フッ、だけど、この有様だがな…」
レッドは天を仰ぐ。
仲間のため、心ならずも戦い、多くの仲間を失ってしまった。
過去を思い出せば、あいつが全ての元凶であった。
アクセル「…なるほどね…“センセイ”か……今日は一緒じゃないんだね」
若干声を低くするアクセル。
レッド「相変わらず、何処に居るのかは分からんな…。案外近くに居るんじゃないか?」
アクセル「そっか…じゃあ気をつけないとね…」
空気が、肌で感じられるほどピリピリと張り詰めていく。
そうしてレッドは振り返った。
レッド「…さて、長話してる場合じゃなかったな?そろそろ始めるとするか」
アクセル「そうだね…」
ルナ「アクセル」
アクセル「うん、ルナは下がってて」
ルナ「分かった。勝てよ」
ルナは最初の足場に戻る。
アクセル
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ