第十九話 アクセルSIDE8
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
るのだ。
だが、そんなことで任務はやめない。
ルナ「いや…アクセルが仲間になってから、全員で出撃したの初めてじゃね?」
ルイン「あ…言われてみればそうだね」
ルナ「やっぱ、傷ついた心を癒すには愛しい人からの愛ってか?ん?エックスく〜ん?」
ゼロ「?」
アクセル「あ、それ僕も気になるな〜?」
ルイン「あう…」
ニヤニヤと笑いながらエックスとルインを交互に見遣るルナとアクセル。
ルインは赤面し、エックスも俯いてしまう。
エックス「に、任務中だぞ。私語は慎んでくれ」
ルナ、アクセル「「は〜い」」
ニヤニヤと笑みを浮かべたまま返事をする2人。
笑うのを止めて、アクセルはエックスに問い掛ける。
アクセル「エックス、久しぶりの大規模戦闘だけど大丈夫なの?それにパワーアップパーツは?」
エックスはグライドアーマーを装備している。
ルナ達から聞くと、ロボット工学の父とさえ言われた程のエックスの生みの親がエックスのためにアーマーを造ってくれるらしい。
エックスは苦笑しながら答えてくれた。
エックス「はは…そんな物はないよ」
アクセル「ええ!!?それじゃあ、そのアーマーでパワーアップしただけ!!?」
エックス「そうだ。でもパワーアップパーツは今の俺には必要ない。俺の強さは心の中にあるから、だから大丈夫だ」
アクセル「ふ、ふーん…」
ルイン「……」
アクセルは知らない。
エックスがどれだけの苦悩を持って、この答えを出したのかを。
エックスが何を思い、どのように戦ってきたのか、考えが及ばなかった。
だが、人の一生というものはその人にしか分からない。
親しい人や日常ですれ違う人にもそれぞれの物語がある。
ルナ「アクセル!!後ろから敵だぜ!!」
ウェントスに変身し巨大メカニロイド、モルボーラからの攻撃をかわす。
ルイン「あのメカニロイド…軍事用メカニロイドと比べても遜色はないね」
ゼロ「来るぞ!!」
モルボーラが突っ込んでくる。
狙いはアクセルだが、エックスが間に入る。
エックス「チャージショット!!」
エックスのフルチャージショットがモルボーラの突進を止める。
アクセル「あれが…エックスの力…」
ルナ「マジで強くなったなエックス。エックスのチャージショットはあんなとんでも威力じゃなかったのにな」
アクセル「そうなの?」
ルナ「ああ、グライドアーマーのパワーアップを差し引いてもな。」
真の意味で迷いを振り切ったエックスに恐れる物はもうない。
アクセル「(英雄…)」
数日前にベッドに横たわっていた彼はとても小さかった。
しかし今はどうか?
今のエックスは勇敢で気高くて、とても
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ