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12話:患部で止まらずイスラエルにトルネードスピン!! 狂喜の佐天涙子
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した。
「痛えええええ!」
襲撃者はそんなクラッシャーに構わず無慈悲にナイフを降り下ろす。

「イスラエルにトルネードスピン!!」

が、クラッシャーはここでは終わらなかった。変な言葉を叫ぶや否や身体を激しく回転させ、その回転力で逆に襲撃者を撥ね飛ばした。
回転したままの状態でクラッシャーは起き上がる。そして今度はクラッシャーのトルネードスピンが襲撃者を襲わず安定しない足場のせいでクラッシャーはその場に転倒した。
「ぶげぇっ!?」
もちろん襲撃者がその隙を見落とさないはずがなく再度ナイフが振り上げられる。
「オワァ!! 松下さんちょっ待って!」
クラッシャーは必死で振り上げられた腕を掴む。
ちなみに襲撃者の名は松下さんではない。
「ちょま、無理無理無理無理無理無理無理無理無理!!」
抵抗もむなしく徐々にクラッシャーの顔面目掛けて下がってくるナイフ。残り十センチくらいになったところで奇声を上げ始めた。
「イヤアアアアアアアアアアアア!!!11!!1」
「ギャ!?」

クラッシャーと襲撃者は同時に声を上げた。クラッシャーの悲鳴で襲撃者の呻き声はほとんど聞こえなかったが。クラッシャーは襲撃者が頭を抱えているのと、佐天に突き飛ばされたのを見た。
「佐天さん!!」
「大丈夫ですか!?(主に頭)」
「大丈夫だ、問題ない」
頭は平気ではないが、ギリギリで死を回避したクラッシャーは佐天に返事を返す。佐天の手にはクラッシャーの支給品のヌンチャクが握られていた。どうやらクラッシャーが背負っていたデイパックはイスラエルにトルネードスピン!!を放った時に飛んでいってしまい、佐天はそれに入っていたヌンチャクを取ってきてクラッシャーを助けたらしい。
スタンガンは襲撃者の手を握っていたクラッシャーも感電する恐れがあったため、人を殺さずにすむ武器はヌンチャクしかなかったのだ。
「こ、の・・・」
襲撃者は初めて口を開いた。近くで顔を見たので相手が女性だとはわかったが、正面から改めて見るとなかなか可愛い顔をしていることがわかる。
「佐天さん、ヌンチャクを貸してくれ」
「いや、もともとあなたのですよ?」
「そうだった」
銃を抜く暇がないと思ったクラッシャーは佐天からヌンチャクを受け取り、臨戦状態に入る。
(こちらから仕掛けてやる!!)
それも一瞬の出来事。
クラッシャーは地面を蹴り、スピードに乗って勢いのままヌンチャクを振るう。扱い馴れない物を使ったせいでヌンチャクはあらぬ方向へと振るわれる。
しかし、それでも襲撃者の女を怯ませるには十分だった。
降り下ろしたあとの体型を崩さずクラッシャーはそのまま至近距離から襲撃者へと突っ込む。男女
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