第六章 正義の在り処編
第百八十二話 『リオン、再び』
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は………」
「「ッ!?」」
リオンの体に雷と風の魔力が吹き荒れる。
それによってそばにいたティアナは思わず吹き飛ばされる。
「ティア!? くっ!」
スバルがすぐにウィングロードを展開して空に飛ばされたティアナをだっこする。
そんなことも構わずリオンは発する。
「負けるわけには、いかないんだぁあああーーー!!」
咆哮とともにリオンの体からスパークが発生してその場に積乱雲を発生させる。
「モード2! 風神! 雷神!」
シルバー・ブレッドが双剣タイプの風神と雷神へと変化する。
そしてそれをスバルとティアナの二人に構える。
風神には風が纏わりつき、雷神には雷が宿り放電現象を発生させる。
「あああああああああーーー!!」
目を大きく見開きながらも見た目暴走しているかのようにそれぞれの属性が宿っている双剣をまだ態勢を整えていないスバルとティアナの二人に振り下ろした。
それは緑と黄色の魔力刃を発生させて向かっていく。
「いけない!」
スバルは急いでプロテクションを展開しようと手を構えるが、それより早く二人に魔力刃が衝突してしまった。
「うわぁあああーーー!?」
「きゃああああーーー!?」
二人の体に電気が流れて感電してしまい、風の刃でさらにバリアジャケットを切り刻まれていく。
そして「ドサッ」と二人は地面に倒れる。
「はぁ、はぁ、はぁ………」
リオンは荒い息をしながらも気持ちが次第に落ち着いてくる。
そして落ち着いたと思った矢先に自身がやってしまった事を自覚して目を見開く。
「あ………わ、私はなにを………?」
リオンの目には倒れて起き上がってこない二人の姿が映る。
「あ、あぁあああぁあああ!? スバル、ティア!? そんな、私は………!?」
先ほどの攻撃は無意識だったのであろう、リオンはその場でやってしまった事を後悔してしまっていた。
親友達を傷つけてしまった………。
傷つけずに捕縛しようと考えていたのに、私は!と……。
それでリオンはすぐに駆け寄ろうとするが、そこで、
「リィオ〜ン? 手間取ったようだけど終わったようだねぇー?」
「ヒッ! あなたはッ!?」
そこで謎の男性の声が聞こえてきたのだった。
リオンはその声に思わず脅えるのであった。
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