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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos44降臨/砕け得ぬ闇〜System:Unbreakable Dark〜
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†††Sideはやて†††
魔法とは違うなんらからの技術で戦うトーマ君と、その融合騎?のリリィさんと一緒に、マテリアルの王さまであるディアーチェと戦ったんやけど、2人掛かりで戦っても決定打を与えることは最後まで出来ひんかった。
それほどまでに進化した王さまやったけど、自分の魔法を相殺やなくて消滅させたトーマ君の不思議な力に苛立って、何をしたって詰め寄っていこうとしたんをわたしが止めた。目の前にある王さまの顔が一段と険しくなって、ギリッと歯を噛みしめた後、「まぁよい!」そう怒鳴って離れて行った。そんで溜息ひとつ吐いた後で大笑いを始めた。
「貴様らとの戯れもここまでだ・・・!」
チラッと振り返る王さま。小首を傾げてると、「っ?」海面から空に向かって光の柱が何本と円形状に現れた。その光の柱に閉じ込められてるような形で丸い魔力の塊が空に浮いてる。その球体は見覚えのある色をしてた。そう、“闇の書”としての闇やったナハトヴァールと同じ。
「王さま・・・!」
「子鴉、貴様は言うたな。何を考え、何を企み、何を成そうとしているのか、話し合いをし、協力できるようであれば手伝う、と」
「・・・・うん。確かに、言うたよ。そやからまずは教えてほしいって話や」
「残念ながら、すでに時遅し。単なる部品に過ぎなんだ我らに課せられた苦渋の日々を断つ。その我らマテリアルの宿願が今、ここに叶う!」
両腕をバッと大きく広げて高笑いする王さまの奥、そこにはいつの間にか「キリエさん!?」が居った。空間モニターを幾つも展開して、キーボードを叩いてた。
「アレがもしかして・・・砕け得ぬ闇、なんか・・・? ホンマに実在してたんか・・・? リインフォースでも知らへんかったのに・・・」
「当然であろう。・・・ま、貴様は兎も角、ポンコツ融合騎が知らぬも無理はなかろう。奴は夜天の魔導書の始まりより書と共にあるシステムだ。我らマテリアルと砕け得ぬ闇は、魔導書に組み込まれる時にこう設定されたのだ。管制システムの管制下に入ってしまわぬように、とな。ゆえに奴が知らぬは道理」
「(リインフォースの管制下に入らんようにした・・・?)っ! とゆうことは・・・!」
「察しの通りよ、子鴉。何故そのような風にして組み込んだか。それは、夜天の書を乗っ取る為よ。そしていつか、新たに組み込まれるかもしれぬ別のシステムをも乗っ取って支配下に置き、さらに強大化する為! が、何の手違いか、砕け得ぬ闇は我らの後に加えられたナハトヴァールなんぞにシステムの奥に押し込められてしまったがな」
「乗っ取りって――ううん、そもそも王さま達マテリアルは、ナハトヴァールと無関係なんか?」
リインフォースは言うてた。残滓は、“闇の書”の闇――ナハトヴァールを構築していた欠片やって
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