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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos44降臨/砕け得ぬ闇〜System:Unbreakable Dark〜
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涙でありますよ!」
「フラムまで・・・」
「王と王下四騎士。お主と再び巡り合うがため、ずっと捜しておったのだ」
王さまの声に嬉しさが満ちてるのが判った。他のマテリアル達の子も微笑みや満面の笑顔を浮かべてる。そやけど、ヤミちゃんだけは違った。嬉しさの中に悲しみが混じってるのが判る。リインフォースもよく浮かべてた表情や。
「本当は、また会えて嬉しい・・・って、心から喜べれば良かったのに・・・」
「「「「「???」」」」」
「ダメなんです。私を起動させちゃ、ダメなんです。歴代の主みんなが、私を制御することが出来なかったんです。破滅を齎すだけの自分が嫌で、だから必死に奥へ奥へと沈めました。私に繋がるシステムを全て破断して、さらにデコイプログラムで上書きを繰り返して。魔導書に関わる全ての情報から私のデータを徹底的に消したんです」
ヤミちゃんの独白を聞いてた王さま達マテリアルの顔色が青くなってくのが判った。
「夜天の主たち、管制を司る融合騎でさえも知り得ることなき、闇の書が抱える本当の闇・・・、それがこの私――」
「え・・・!?」「へ・・・!?」
ヤミちゃんの魄翼が触手のようになってマテリアルの子たちを貫いた。呆けるわたしとキリエさん。苦痛に悲鳴を上げるマテリアル達。ヤミちゃんは今にも泣きだしそうな顔になって、「沈むことなき黒い太陽、影落とす月・・・それゆえの、決して砕けることのない闇――アンブレイカブル・ダーク」涙声で語った。
「私が目覚めた時、その後に待ってるのはひたすらに破滅・・・。全てに等しく滅びと絶望を撒き散らして、破壊の爪痕しか残さない。こうなるのが嫌だから、見たくないから、したくないから・・・私は・・・ずっと・・・」
ヤミちゃんが口を噤んだ瞬間、魄翼に貫かれてたマテリアル達が消えてしもうた。自分の無力感に苦しんでるヤミちゃんと目が合う。そんなヤミちゃんが反転して魄翼を広げた。ここから飛び去る気や。そやから「待って、ヤミちゃん!」制止するけど、「ごめんなさい。目覚めてしまって」そんな悲しいことを言うて、そのまま飛び去ってしもうた。
「U-D! あなたに用があるのよ、わたしは! 絶対に逃がさない! 全力追跡、アクセラレイター!」
キリエさんもこの場から去って行った。残されたんはわたしと、わたしにもたれ掛ったままのルシル君だけ。
「王さま達・・・もしかして、ホンマに消滅したんか・・・!?」
「彼女たちはそう簡単に死にはしないだろう。おそらく、駆体維持を一旦放棄して、どこかで再起動を計っているはずだ」
いつの間にか意識を取り戻して薄らと目を開けてたルシル君にわたしは「みんな、無事なんかな・・・?」って確認する。
「ああいう手前、無事だろうな。今回みたく、力を
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