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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos44降臨/砕け得ぬ闇〜System:Unbreakable Dark〜
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幕とルシル君の魔力槍群が、2人の間で真っ向から激突。連続で爆発が起きてく。ルシル君はさらに「サラティエル!」火炎砲撃を、ヤミちゃんの全方位から発射。同時やなくて時間差があるから、ヤミちゃんの回避先を読んで直撃させたり、牽制として放つことで誘導して、「コード・ゲルセミ!」蒼い閃光の砲撃を、ヤミちゃんに直撃させた。
「っ! はやて・・・!」
「ひゃあっ!?」
――コンストレイント――
いきなり空に向かって放り投げられてもうた。わたしを襲う浮遊感。と、自分だけの力だけで飛べるのを思い出した。アカンな、ルシル君に抱っこされてて安心しきってた。修復した翼を使って姿勢制御。ルシル君を見下ろすと、「硬い・・・!」ルシル君はバインドで拘束されてた。
「ルシ――」
「ナパームブレス」
ヤミちゃんの呟きの直後、ルシル君が赤黒い魔力の球体に呑まれた。そんで球体は爆発して、「うぐぅぅ・・・」ルシル君を墜落させた。ヤミちゃんがルシル君を追って降下。わたしは急いで「バルムンク!」ヤミちゃんを止めるために剣状射撃を発射するんやけど、直撃を与えてもよろけさせることさえ出来んかった。
「エターナルセイバー」
振るわれる2本の炎の剣。ルシル君は左中指にはめてる指環――“エヴェストルム”を起動して、二剣一対形態のツヴィリンゲンシュベーアトで防いだ。間髪入れずに「コード・ノート!」魔法を発動。夜の闇を物質化させてヤミちゃんを取り込んだ。それを見たルシル君がフラッと後ろ向きに倒れ始めて、また墜落し始めた。
「ルシル君!」
闇の球体に呑まれたままのヤミちゃんを通り過ぎ、わたしはルシル君の背中に右手を回して抱きしめて、空いてる左手で“エヴェストルム”をキャッチ。制動を掛ける前にバッシャーンと海に落下した。真っ暗な海の中、わたしの背中に回されるルシル君の腕。今度はルシル君がわたしを抱きしめて海上へ脱出。
「ありがとう、はやて」
「大丈夫なん、ルシル君・・・!」
「ああ、なんとか。・・・しかし強いな、あの子。単独で勝てる気がしない。というより、勝てるのか?」
「ルシル君・・・」
珍しく弱音を吐いたルシル君は頭上、ヤミちゃんへと視線を向けたからわたしも倣って見上げる。ヤミちゃんは魄翼を大きく広げて、魔力弾幕を放った。ルシル君に抱きしめられたまま海面ギリギリを飛んで、降り注いで来る弾幕を右に左にと避け続ける。そんなルシル君の周囲に放電する魔力スフィアが12基と発生。
――
天壌よ哭け
(
コード
)
、
汝の剛雷
(
エネディエル
)
――
それらがヤミちゃんに向かって発射されて、包囲したと同時に大爆発。すごい雷撃が球状に炸裂して、ヤミちゃんを呑み込んだ。弾幕が切れたと同時、「はやて。離すぞ」って言われたから頷いて応えた
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