第1部
第8話 戦艦棲姫、観艦式二潜入ス〜其ノ弐〜
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ら」
「あらあら、私は喧嘩を売りに来たわけじゃないのよ?
……ちょっとパーティー≠ノお誘いしようと思っただけ」
「……?」
私が問い詰めようとした瞬間、遠方から爆発音がしたのは同時だった。
鳴り響くサイレンと叫び声が、基地全体を包んだ。
「…何をしたの……いえ、何をする気=H」
「決まってるでしょ?…………同胞の無念を晴らすの。
己が身を賭して戦った私達を蔑ろにした$l類に復讐する……それこそが私達の悲願なのだから」
「……」
「貴女はどうするの? 大和=v
???
数刻前
横須賀沖
帝国海軍第1方面軍第4統合航空旅団
第2待機中隊第3飛行小隊
スパロー隊
蒼空を2本の飛行機雲を描きながら飛ぶ機影があった。
先頭を飛ぶプロペラ機を護るように、2機のジェット戦闘機が左右に着いて飛行している。
『しっかし、何度飛んでも慣れませんね〜、この光景』
「んぁ?何が?」
隣を飛ぶ僚機からの通信に、気だるそうに女性パイロットが応える。
『艦娘の彩雲と飛ぶのが、ですよ柏木$謾y。
レシプロ機の彩雲とF-2が並んで飛んでるのを見てると、なんだかチープなB級映画みたいでなんとも……』
「確かに、言われてみればそうだけどさ〜……でも、彩雲の偵察能力は群を抜いてるからね〜。
深海棲艦は私達のレーダーには映らない、だから彩雲の能力は有難いよ。
そんな事言うのは、彩雲と妖精さんに失礼だよ」
『まぁ、そうですね……視認可能圏内ならまず見落とす事なんて無いですし……』
先頭を飛ぶ彩雲を見ながら、女性パイロット……柏木晴子¥ュ尉は苦笑し、HUDに映る地形図に目を移した。
「予定空域だね……スパロー2、これよりB7R¥」戒任務を開始する。
対空・対海上警戒を怠らないように」
『スパロー2、了解。
警戒態勢に入ります』
今から13年前の西暦1980年、地球を未曾有の大災害が襲った。
外宇宙から飛来した巨大な小惑星が地球へ接近し、飛来した多数の小惑星の破片が地球全体に降り注いだのだ。
いち早く小惑星の存在を確認した人類は国連主導でこの接近しつつある破片群の迎撃作戦を展開した。
エストバキアの開発した高高度隕石迎撃システムストーンヘンジ≠各国で量産、迎撃を開始するも、全ての破片を迎撃することは叶わず、地球上のあらゆる場所に甚大な被害を出した。
飛来した小惑星に付けられた名前から、ユリシーズ事変≠ニ呼ばれたこの大災害は各国の経済を破壊、シーレーンを分断し、全世界的な恐慌状態にまで発展する事となる。
然しこれだけでは終わらなかった。
ユリシーズ事変から数ヶ月後、突如として世界中の海洋に
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