第196話 『極悪十祭』
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屈折壁を張ったのか?」
ショ「うん。王国兵の人達に事情を話したらあっさり。」
ウェンディに治癒魔法を掛けてもらっているリョウが言い、包帯が巻かれた右肩を回すエルザの問いにショールは頷きながら説明した。
その時―――、
悪魔1「ゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
全「!!!」
建物を、大地を、空気を揺るがす雄叫びがクロッカスに轟いた。
ト「ひィィイ!」
トーヤが情けない声を上げ、両耳を塞いでその場にしゃがみ込んだ。
フ「あんなのが10頭もいるのかよ・・・」
ユ「予想以上だね。」
フレイとユモが雄叫びが聞こえた方を睨みながら呟いた。
ショ「動けるのは俺達と、大魔闘演舞に参加した僅かな魔道士、王国軍と軍隊と魔法部隊だけだ。何としてでも10頭の悪魔を撃退しないと・・・」
そこまで言うと、ショールは視線をドムス・フラウに向けた。
ル「ドムス・フラウで固まっている人達が危ない、って訳ね。」
ト「仲間を守る為なら、なんだってやりますよ!」
腰に手を当てながらルーシィと、さっきまで怯えていたトーヤが力強く言った。
エ「王国軍の者とと軍隊の者は西、魔法部隊の者は東に行ってくれ!」
軍1「分かりました。行くぞーっ!」
軍全「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」
王国軍、軍隊、魔法部隊はエルザの指示通り東と西に散らばった。
リョ「蛇姫の鱗、四つ首の猟犬、幸福の花、月の涙の連中は北だーっ!」
ショ「銀河の旋律、青い天馬、海中の洞穴、白い柳、気楽な禿鷹の魔道士は南を頼むっ!」
魔全「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」
リョウ、ショールの指示通り各ギルドの魔道士達は北と南散らばった。
残ったのはハッピーとシャルルを除いた妖精の尻尾の最強チーム11人。
ウェ「私達はどうするんですか?」
ユ「フレイはマヤと一緒に行動するよね。」
フ「あぁ。」
グ「なら話は簡単だ。1人1頭倒せば十分だ。」
グレイの一言で話がまとまった。
エ「いいか、敵は悪魔だ。油断は絶対にするな。」
リョ「大魔闘演舞の余韻に浸るのは後回しだっ!優勝祝いとして、もうひと暴れしてやろうぜっ!」
ショ「大勢の人の命も懸かっている事を忘れるなよ。」
エルザ、リョウ、ショールの言葉に頷いた後、最強チーム一同もそれぞれ散らばった。
フ「マヤ、俺達も行くぞ。」
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