第196話 『極悪十祭』
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て、マヤと一緒に地面に倒れ込んだ。
―――――が、遅かった。
ジジジ!パチパチ!と火花を散らしながら、大砲の導火線は徐々に短くなっていく。
それと同時に、大砲の中央部に刻まれた赤い術式が、カウントダンを始めた。
5・・4・・3・・2・・1・・・―――――
ドガアアアアアアアン!と凄まじい爆音を響かせながら、大砲の砲口から一筋に白い光が打ち上げられた。
ショ「うああああああぁああっ!」
マヤを抱き抱えたまま、ショールは爆風で遥か彼方まで飛ばされた。
ショ「うぐっ!あぅっ!ガハッ!おぐぁっ!」
飛ばされながら背中や腰、腕や足などを岩などに打ち付ける。
打ち上げられた白い光は地下の天井―――会場の地面―――を貫き、あっという間に雲まで貫いてしまった。
白い光によって崩壊された地下の天井―――会場の地面―――の残骸が雨のように降り注いでくる。ショールはマヤを庇いながら、岩に打ち付けた体の痛みに耐えながら、その場に蹲ってじっとしていた。
―――――どれくらい時間が経っただろう?
いつの間にか残骸の雨が止み、上から聞こえていた大勢の人々の歓声が聞こえなくなっていた。
ショ「・・・うっ・・うぅ〜・・・・」
砂と泥まみれになった身体をゆっくりと起こす。視界がぼやけていてハッキリしていないが、記憶は驚くくらいハッキリしている。
ショ「(・・ど、どうなった、んだ・・・?)」
視線を正面に向けると、大砲があった広い場所が見えた―――が、そこから大砲は煙だったかのように消え失せていた。
視線を辺りに向けると、地下の天井―――会場の地面―――の残骸や破片、欠片などがあちらこちらに散らばっていた。
ショ「(こんなデカ物が降って来ている中で、よく生きてたな・・・)」
残骸の大きさを見て、思わず感心してしまった。
そして、その残骸が降って来た頭上へ視線を向けると―――――ぼやけていた視界がハッキリした。
巨大な穴の開いた地下の天井―――会場の地面―――から空が見えた。だが、見えた空は満天の星が輝く星空ではなかった。オレンジ、ピンク、紫という禍々しい色合いをしたグラデーションの空だった。
ショ「・・これが・・・『極悪十祭』・・・・悪魔と、人間の・・奈落の宴・・・・」
渇いた口から零れた言葉は、何とも残酷な言葉だった。
マ「・・ぅ・・・ぅう〜・・・・」
足元から小さな呻き声が聞こえ、声がした方に視線を落とすと、砂と泥まみれになったマヤがゆっくりと目を開けた。オレンジ色の瞳にはハイライトがキラキラと輝いていた。
マ「・・あれ?ショー、ルー・・・?あれ?ここ、はぁ〜・・・・?」
ショールの泥まみれの顔を不思議そうに見つめながらゆっくりと体を起
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