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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
第196話 『極悪十祭』
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ルーシィさん達と行動してるかと・・・」

ルーシィ、フレイ、トーヤの順に言う。
ショールまでいなくなっちゃったぁー!?と誰もが思ったその時、

ショ「俺ならここにいる。」

噂をすれば影が差す。
冷静を保った聞き慣れた声がして後ろを振り返ると―――、

エ「ショール!」

ナ「マヤ!」

リョ「・・・と、何で王国軍〜!?」

所々に擦り傷や切り傷を負った、泥だらけの顔をしたショールと、同じく泥だらけの顔をした、今まで行方を晦ましていたマヤ。そして2人の後ろには、ズラァ〜と立ち並ぶ王国軍の兵隊達がいた。

ウェ「マヤさん!」

フ「無事だったか!」

ル「良かった〜。」

ト「ショールさん、ドコ行ってたんですか〜。」

ユ「心配させないでよ。」

グ「つーか何だよこの王国軍!?俺達なんか悪い事したか!?」

ショ「一編に言うなーっ!」

珍しく怒鳴るショールの声で辺りはしーんと静まり返る。
辺りが静まり返ったのを確認すると、ショールは「ふぅ」と息を吐き口を開いた。

ショ「一度しか言わない。順番に話すからよく聞いてて。」

ショールは自分を取り囲むように立っているナツ達の顔を順番に見回す。ナツ達が首を縦に振ったのを見ると口を開いた。

ショ「まずが空を見て。」

ショールが人差し指だけを立てた右手で宙を差した。

ル「空を?」

グ「空がどうかし―――――はァ!?」

頭に?を浮かべながらも、ナツ達は言われたとおりに首を上に傾けて空を見上げた。
目の前に広がるのは確かに空だった―――――が、満天の星が輝く星空ではなかった。
クロッカスの街の空は、オレンジ、ピンク、紫という禍々しい色合いをしたグラデーションになっていたのだ。

ナ「何じゃこりゃーーーっ!?」

ウェ「そ・・空が・・・」

ユ「えぇっ!?」

ト「ど・・どうなってるんですか〜!?」

ナツ達は驚嘆の声を上げる。
それに対してショールは冷静を保ち再び口を開いた。

ショ「まだナツ達が、大魔闘演舞で敵と戦っている頃・・・俺はドムス・フラウの中でマヤの事を探していたんだ。」

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時は遡り1時間前。

ショ「マヤー!マヤー!聞こえたら返事をしろーっ!マヤー!」

ショールは壁も床も天井も石造りで出来た通路を、時々ひんやりと冷たい壁に手を着いて、乱れた呼吸を整えながらマヤの名を叫びながら走っていた。ショールの声と、ショールの足音だけが通路に響き渡る。


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