第196話 『極悪十祭』
[1/11]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
妖精の尻尾の優勝が決まったのと同時に、ドムス・フラウの上空に打ち上げられた一筋の白い光。
白い光が雲を貫いたかと思ったのと同時に、キュゥン!と音を立てて白い光が10個の光に弾け、隕石のように夜のクロッカスの街に落ちた。
ナ「な・・何だァ・・・?」
ル「ナツー!」
ウェ「ナツさぁ〜ん!」
ナツは街中に落ちた光を目で追った後、こてっと首を傾げ頭に?を浮かばせる。
すると、自分の名を呼ぶ聞き慣れた声がして後ろを振り返ると、ルーシィとウェンディが自分の方に向かって走って来ていた。
ナ「ルーシィ、ウェンディ。何でお前等がここにいるんだ?」
会場にいるはずのルーシィとウェンディの姿を見てナツは再びこてっと首を傾げ頭に?を浮かばせた。
ル「それが大変なの!マヤがいなくなっちゃったのよォ!」
ルーシィの声に、ナツは少し目を見開いた。
ナ「・・・誰が、いなくなった・・って?」
ナツは滅竜魔道士であり、並の人間より聴覚が優れている。だから、さっきのルーシィの声は最初から最後までバッチリ聞こえていたはずだ。
なのに、その言葉が信じられなかったかのように、ナツはもう一度聞き返した。
リョ「現実を受け入れろ、ナツ。」
背後から聞こえた声に、ナツ、ルーシィ、ウェンディは振り返る。
そこには負傷したリョウ、グレイ、ユモ、エルザと、リョウの肩を支えているトーヤ、人間の姿のフレイがいた。
エ「話はトーヤとフレイから聞いた。それで、マヤは見つかったのか?」
エルザの問いにルーシィとウェンディは首を左右に振る。
するとナツが、リョウの左肩を支えてたフレイの首根っこを掴んだ。
ナ「おいフレイ!マヤがいなくなったってどういう事だよ!ア?」
グ「落ち着けナツ。」
ト「フ、フレイさんはな、何も・・悪く、ないんですよ!」
掴みかかったナツをグレイが羽交い絞めにしてフレイから引き剥がし、トーヤが慌てふためきながらもナツの誤解を解く。
フレイは勘違いしたナツに怒りもせず、ただ拳を固く握り締めるだけだった。
ウェ「街中走り回って、必死に探したんですけど、見つからなくて・・・」
ウェンディが申し訳無さそうに顔を伏せながら呟いた。
ユ「あれ?そういえば、ショールとハッピーとシャルルは?」
ユモが辺りを見回しながら言う。
ル「ハッピーとシャルルには、「マヤが会場に戻って来た時に知らせて」って頼んで会場にいると思うんだけど・・・ショールはドコ行ったのかしら?そっちは会わなかったの?」
フ「俺とトーヤはずっと2人でマヤを探してたけど、会ったのは負傷したリョウ達だけだ。ショールには一度も会ってねェよ。」
ト「てっきり、
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ