逃亡
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ギャア??」
飛び上がった事でローブの裾がめくり上がり、露見した尻尾を引っ掴んできたのだ。普通のプレイヤーには絶対にない尻尾……それを強く握られユーリの全身にヘンな感じが迸るように駆け巡り、全身の筋肉が弛緩するような感覚に襲われる。そのため、空中での体勢が崩れ、勢いよく地面に叩きつけられ、床と熱烈なキスをする羽目になってしまう。
「イテテ…ひどい目にあった…え?もしかして詰んだ?」
鈍痛から回復し、顔を上げると眼前にニヤリと笑みを浮かべて見下ろしてくる二人がいた。
「さて、顔を見せてもらおうか、人狼さん?」
ついにローブに手を掛けられ捲りあげられる。顔を見た二人は目を丸くし、驚きを露わにする。
「へぇ、本当に犬耳があるんだな……って、ユーリ!?」
「嘘、ユーリ君って、一カ月前から攻略に参加しなくなった?けど、彼は銀髪じゃないし…………本当だ」
「…………はぁ。キリト、アスナ。久しぶり」
バツの悪そうな表情をしながら、約一か月ぶりの再開を果たすユーリ。諦めたように大きくため息を吐き、二人を見れば、目を丸くし、固まっていた。
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