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ソードアート・オンライン 神速の人狼
逃亡
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俺がつけていた奴だ!」


 キリトが叫んでいる間にも、一人と二体の戦闘は続けられており、リザードマン二体がローブのプレイヤーめがけ、曲刀を振るうがそれを難なく躱し、三連撃《緋扇》を命中させると空いた左手にソードスキルの光を纏わせ、拳をリザードマンに叩き込むと一度距離を取る。

「あれは体術スキルの《閃打》だ。回避と同時に食らわせたのか……。」

 謎のフードのプレイヤースキルの高さに思わず舌を巻く。
左右から挟み込みように曲刀スキル《リーパー》を放つが刀の鞘で地面を突いて、垂直に飛び、それを躱すとリザードマンの背後へと着地し、首を撥ね、ポリゴン片へと変えてしまう。

「嘘だろ……最前線のモンスターをあんなあっさりと」

「ぼさっとしてないで行くよ!

「え!お、おう。けど、行ってどうすんだよ」

「攻略に参加してもらうのよ。あの動き見たでしょ。そうそうできるものじゃないわ。それにあの人は血盟騎士団の中でも噂になってるの。それにできれば……やっぱなんでもないわ」

「さいですか…」

 最後何かを言いかけるが目が是非戦いたいと顔に書いてある。若干呆れつつもすでに走り出しているアスナの背中を追う。

 ◆


「待ちなさい!」

 パリーンと心地よい音を聞き、いざ奥へと進もうとすると背後から聞き覚えのある声が響く。
後ろを振り向いたユーリはフードの奥で苦い顔をする。そこには、黒のロングコートを羽織った剣士と赤と白を基調にした騎士風の服装をした女性が仁王立ちしていた。

(よりにもよって、アスナとキリトかよ……)

攻略組で有名なプレイヤーといえば?と問えば、10人中8人くらいが答えそうなくらい有名な二人がそこにいた。

「あんたが最近巷で噂されている人狼っていうプレイヤーだよな?何で顔を隠すんだ?」

「(バレてる!? いや、幸い顔は見られてない…………逃げるか)……転移、コラル!って、危ないな!」

 ポケットから、転移結晶を取り出し転移しようとするがキリトが急接近し結晶を奪おうと手を伸ばして来ていた。即座に後ろに飛び、回避したのでキリトの手は空振り宙を切る。

 これじゃ、転移できないじゃん!くそ、キリトの奴め……忌々しい!

 こうなったら、俊敏値に任せて走って逃げるか……。さすがにキリトでも、反応できないだろう。

転移による脱出を不可能と判断し、別の逃走プランを立てる。
 ダッ!と地面を蹴り、キリトの真横を通り抜ける。だが、そう簡単には行かなかった。キリトが反応し、足をひっかけてきたのだ。

(ちょっ!あいつ、何してくれてんだよ!)

 咄嗟に地面に手をつき、バネのようにして上に飛び上がる。後方に控えているアスナを越えれる…………はずだった。

「フ
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