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ソードアート・オンライン 神速の人狼
逃亡
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のよ。けど、君でも、わからなかったのか……。ところで、君はあんなに急いでいてどうしたのよ。」

「ああ、多分アスナがすれ違ったプレイヤーを追ってるんだ」

「じゃあ、私もついていくわ」

「は?」

「「「「「ちょっ、アスナさん/副団長??」」」」」

 まさかの発言に驚愕が隠せないキリトと団員達。彼らは必死になって副団長を止める反対材料を探す。

まず、先陣を切ったのは黒の剣士の異名で知られる キリト。

「ちょっ……。なんで急に?」

「それは、完全習得している索敵にも引っかからない隠蔽を持ったプレイヤーなんてそうそういないじゃない?だから、きっと高レベルプレイヤーだと思うから是非会ってみたいと思って」

 しかし、アスナの思わせぶりな表情と簡潔にまとめられた理由にあっさりと納得されてしまう。

「ちょっと納得しないでくださいよ!アスナさん、攻略の方はどうするんですか!」

「いや、次の安全地帯まで行ったら、解散にしようと思ってたところだから。というわけで解散!」

 急に解散を命じられ、唖然とする一方で、反論材料がなくなった団員。続いて別の団員が俺のターンだと言わんばかりに反論する。

「副団長??もし、そいつが危険な輩だったらどーするんですか?隠蔽使用しながら行動するなんて碌な奴じゃないですよ。もし、プレイヤー・キラーだったらどーするんです!」

「そこは…ホラ。黒の剣士様を護衛に付けて行くから。」

「えぇ??俺かよ!」

 意図的ではないとはいえ、アスナに上目遣いでお願いされ、NOとは言えず、さらに他の団員も反論できずにあっと言う間に言いくるめられてしまった。
ちなみに上目遣いでお願いされた事が羨ましいのか、血盟騎士団の団員達は視線で殺せそうなほどの形相でキリトを睨みつけている。

「じゃあ、急ぎましょう」

「…………はい。」

 団員達は諦めた様子で気をつけてくださいねとだけ言って、転移結晶を使い、一足先に帰って行ってしまった。
 そして、ゲートを潜ると進行方向にモンスター三体、道を塞ぐ形で配置されていた。

「リザードマン・ファットね…。三体だと少し厄介ね。」

 リザードマン・ファットは動きが鈍い代わりに耐久力が高く、さらに集団でいるとスイッチなどの技術を使って、動きをカバーしてくる厄介極まりないモンスターである。

「アスナ、俺が二体相手にするから、早めに一体倒して加勢に回ってくれ」

「わかった……え??」

 いざ、行動を開始しようとした瞬間、虚空からフードを被ったプレイヤーが現れ、リザードマン一体を一撃で屠り、さらに二体相手にも圧倒する戦いをする。その光景に目を奪われる二人。

「な、一撃で??」

「黒のローブに、刀……。
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