暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
依頼
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
京都中野区某のアパートで、清掃をしていた大家が異臭に気付いた。発生源と思われる部屋のインターホンを鳴らしたが返事がない。電話にも出ない。しかし部屋の中の電気は点いている。これはと言うことで電子ロックを解錠して踏み込んで、茂村保二十六歳が死んでいるのを発見した。死後五日半らしい。部屋は散らかっていたが荒らされた様子はなく、遺体はベッドに横になっていた。その頭には……」
「「アミュスフィア、か」」
すると、菊岡が軽く頷いた。
「その通り。ーーーーーすぐに家族にも連絡が行き、変死と言うことで司法解剖が行われた。死因は急性心不全となっている」
「心不全?原因は?」
「解らない」
「「………」」
「死亡してから時間が経ちすぎていたし、犯罪性が薄かった事もあってあまり精密な解剖は行われなかった。ただ、彼はほぼ二日に渡って何も食べないでログインしっぱなしらしい」
「それで、その保氏のアミュスフィアにインストールされていたゲームタイトルは?」
「<ガンゲイル・オンライン>……知ってるかい?」
「そりゃ……勿論。日本で唯一、<プロ>が居るMMOゲームだからな。プレイしたこと無いけど」
「俺はやってるけどな……。で?」
「彼はガンゲイル・オンライン……通称GGO中ではトップに維持するプレイヤーだったらしい。十月に行われた、最強者決定イベントで優勝したそうだ。キャラクター名は<ゼクシード>」
「知ってる。俺も出たからな。流石に三位だったが。じゃあ死んだときはGGOに?」
「いや、どうもそうでは無かった。<MMOストリームと言うネット放送局の番組に、<ゼクシード>の再現アバターで出演中だったようだ」
「その時に心臓発作を?」
「そう。彼が発作を起こした時刻に、GGO内で妙な事があったってブロクに書いてるユーザーが居るんだ」
すると、俺はそれに思い当たる事を思い出した。
「ああ。酒場で何やら一人のプレイヤーがテレビに銃撃したらしいって噂があったな」
「そう。銃撃したのが十一月九日午後十一時三十分二秒。そして、茂村君が消滅したのはその十三秒後だ」
「幾ら何でも偶然だろう……と、言いたい所だが、何かあるんだろう?」
俺は真剣な顔で言うと、菊岡は頷いた。
「ああ。実はこれの他には一件あってね。これは約十日前だ。詳しい説明、状況は省くが、今度もやはり心不全。名前は……これも省いていいか。男性三十一歳だ。彼もGGOの有力プレイヤーだった。キャラネームは……<薄塩たらこ>?正しいのかなこれ?」
「多分正しいだろ。その時のは噂になってる。確かゲーム内でスコードロンの集会中、乱入したプレイヤーに銃撃され、詰め寄ろうとしたところいきなり落ちたって噂だ」
「銃撃した奴ってのは、<ゼクシード>の時と同じプレイヤーなのか?」
和人が菊岡に聞く。
「そう考え
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ