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ハイスクール・DM
2話
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思い出して不愉快だ」

 四季の兄に対する言い草に怒りを覚えるが、そこは耐えている。……何度も木場を使いに出しても、撃退されているのでこうして自ら出向いたわけだが……此処まで徹底的に嫌われている以上は交渉など無理だろう。

 冷静に勤めながら改めて考えるのは、四季が己を嫌っている最大の理由……『サーゼクスの妹』と言う点だろう。同じ貴族である上級悪魔で魔王を姉に持つソーナとは比較的穏やかに対応しているのだ。そして、こうして兄への悪意を縁量無くぶつけてくる所からも明らかだ。

「序でに義姉の事も嫌いだがな」

「っ!?」

 考えを読んだ様にそう補足する。アウトレイジとしてどうしても彼女の義姉の事は好きにはなれない。……どんな理由があったにしても仲間を裏切り、自分だけが幸せに過ごしているのは、仲間を大切にするアウトレイジとして許せない。……まあ、サーゼクスについて調べる序でに調べた事なので詳しい事は知らないので好きにはなれない相手でしかないが……。

「此処を管理する悪魔として、貴方の事は無視できないわ」

「無視できないならなんだって言うんだ? ああ、その無能魔王(サーゼクス)と同じ紅い髪をオレに見せないなら考えてやっても良いがな、赤髪」

 考えてはやるが考えるだけだ。四季にとって嫌っているサーゼクスに頭を下げるなど絶対にしたくない行為で、更に自由を奪われると言うのもゴメンなのだ。何よりも、四季にとって己の力は詩乃の為に使うと既に決めている。
 そんな訳で四季が悪魔に転生するなど一瞬の思考だけで『NO』だ。

「せめて部員になってくれるだけでも良いのよ」

「い・や・だ・ね」

 四季の返答に内心怒り心頭だが、リアスは必死にそれを押し殺す。……以前返り討ちにされた事は今でも忘れたわけではない……眷属全員で、だ。あの時以来全員で打倒四季を目指して訓練しているが、未だに勝てると言う確信は得られない。結果、以前よりも強くなっていると言う手ごたえだけはあるが。

 上級悪魔になれば下僕が持てるやら、悪魔は長寿だと言われているが……どっちも四季には興味の無い事だ。下僕よりも『仲間』であり、『長寿』よりも『大事な相手と同じ時間を過ごす事』である。

(そう言えば、今日は詩乃が夕飯を作りに来てくれるって言ってたな)

 ふと、そんな事を思い出す。家は近くなのでよく有る事なのだが……。

(良い機会だ、確実に会える時に告白する!)

 既にリアスの事を思考から追い出してデートをすっ飛ばして告白までしてしまおうと心に誓う。

「用件がそれだけなら帰らせてもらうぞ。悪魔にもアンタにも興味は無いからな、こっちは」

「っ!? 待ちなさい、話はまだ終ってないわよ!」

(面倒だな……)

 面倒にな
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