第11.75話 しかしその願いは叶わない
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アスラは質問した。
「あそこにはな―――――」
ガサッ
木の陰から音が聞こえて来たのでリオさんは言葉を切った。
「また俺の話を邪魔する気か?出てこいよ」
ガサガサッ
木の後ろから黒い生物が姿を現した。
「‥‥‥何だコイツは?」
迅はその姿を見て驚いた。
そこには見たことのある生物が立っていた。
「もしかして‥‥‥"鎧人"‥‥なのか?」
いや、違う――――これは"鎧人"ではない。
見た目は"鎧人"だが、右手と両足がヒトよりも昆虫に近かった。
2本の大きな角‥‥‥‥いや、顎《アゴ》が頭から生えている。
そして全身が所々尖ったデザインになっていた。
クワガタムシの"鎧人"(?)だろう
‥‥‥こいつは――――――
「敵ではないのか?、今そう思ったろ?」」
「!!?」
どうやらクワガタ?は男のようだ。
少し低い声で言った。
「俺は"顎人《アギト》"。貴様ら"侵略虫"を絶滅させる者さ」
ジャキン!
手首付近の尖った部分が大きく伸長した。
「違う!倒すべきなのはオレたちじゃなく他にいる!」
アスラは説明しようとしたが"顎人"は聞く耳を持たない。
「ふっ、命乞いでもしてるのか?無駄だ、死ね」
ダダダッ
アギトはアスラとの距離を詰めようとしていた。
ドンッ!
ホークアイは銃を撃った。
サンッ
弾は見事に真っ二つになった。
「嘘だろ、見えてんの!?」
ヴィィィィィィィン
アギトの腕のブレード(?)から音が発生していた。
「これが俺の能力さ。説明する必要はない。
お前らはここで死ぬんだからな!」
アギトはアスラにブレードを振り下ろした。
ガキィィィィィン!
「ほう‥‥‥‥やるな」
アスラは日本刀でブレードを防いだようだ。
『あ‥‥‥‥危なかった‥‥‥‥‥』
アギトは言った。
「このブレードで切れなかったものを持ってた奴はこれで2人目だ」
アギトは全員と距離を取った。
「なかなかいい刀だな」
アスラはアギトに叫んだ。
「聞いてくれ!オレは"鎧人だ!ほら!」
ガシャシャシャン!
アスラは全身を換装した。
「それにこの2人も!」
ガシャシャシャン!
マリーとリオさんも全身を換装した。
「ホークアイは普通の人間だし!」
ホークアイは銃を取り出した。
『よく考えたらこの中で人間ってオレだけじゃん‥‥‥』
迅はアスラの前に立って言った。
「オレは"侵略虫"だが‥‥‥」
アスラの頭を軽くたたきながら続けた。
「こいつらを
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