第11.75話 しかしその願いは叶わない
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ー雪山の上ー
「まだ秋の中ばじゃなかったっけ?」
ホークアイは足元に透けて見える真っ白な地面を見ながらリオさんに訊いた。
「ロシアは秋でも十分寒いのさ。それにここは山の上だしね」
リオさんは答えた。
「でもさ、山の上って気圧が低いんじゃなかったっけ?」
そう言って、アスラは普通に大きく呼吸をした。
「全然苦しくないけど‥‥?」
その質問に迅は答えた。
「"侵略虫"や"鎧人"は低酸素でも普通に活動できるようになっているのさ」
「‥‥‥‥‥へぇ」
アスラは何となく納得したようだ。
「それにしてもさ‥‥‥‥」
アスラは後ろを見ながら言った。
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
マリーはうつむいたままゆっくり後ろからついてきていた。
ホークアイはため息をついた。
「仕方ないなぁ‥‥‥」
ホークアイはマリーに気付かれないように
背後に回り込んだ。そして―――
むにゅっ
「はにゃッッ!!!」
マリーの胸をわし掴みした。
あまりの驚きにマリーは変な声を出した。
むにゅむにゅ
ホークアイはまだ揉んでいる。
「あ〜〜ん、やめてよ〜〜〜ッ!」
マリーはこれ以上ホークアイが揉めないように
両手を胸の前に組んだ。
マリーは顔を真っ赤にして言った。
「何すんの!ホークアイ!」
ホークアイは答えた。
「マリーが悲しそうな顔してたから
元気になりそうなことをしてあげたんだ」
マリーはツッコんだ。
「ただホークアイがしたかっただけでしょ!!‥‥‥‥でも」
マリーはいつもの笑顔をして言った。
「ありがとう」
みんなも笑顔になった。
迅は笑ったまま言った。
「やっぱりマリーは笑顔でなくっちゃね」
「でもッ!!」
マリーは怒った顔をしてホークアイに近寄った。
ぎゅうぅぅぅぅぅ!
「痛い痛い痛い痛い!!!」
マリーはホークアイの両方のほっぺをつねった。
「いきなり私のおっぱい触った罰!」
ホークアイは涙目で謝った。
「ごめんマリィ〜〜〜〜〜ッ!」
マリーは半笑いで言った。
「許さない〜〜〜ッ!!」
「ひいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
全員(ホークアイ以外)はまた笑い出した。
**********
ーここだけドア 出口ー
そこには、森が広がっていた。
「‥‥‥‥中国?」
アスラはリオさんに訊いた。
「そう、中国。あそこはいろいろひどい国だったらしいからな」
リオさんはドアのスイッチを切りながら言った。
「そこが次の目的地なのか?」
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