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鎧虫戦記-バグレイダース-
第11.75話 しかしその願いは叶わない
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「え〜〜〜〜〜〜ッ!何で?どうして??」

マリーはクレアとハロルドに言った。

「ごめんけどそれはまだ言えないの」

クレアはマリーの頭をなでながら言った。
マリーは少し目が潤んでいる。

「寂しいかもしれないけど諦めよう」

マリーの肩を叩きながら迅は言った。

「‥‥‥‥‥うん」

マリーはうなずいた。

「代わりに俺が一緒に行くからな!」

リオさんは言った。

「リオさんが来るの?」

マリーは不満そうだった。

「何だ、俺じゃ不満か?」

マリーは首を大きく振った。

「そうじゃないけど‥‥でも‥‥‥」

アスラは察した。

『やっぱりみんなで旅がしたいんだろうな‥‥‥』

アスラは少し息を吐いた。
そして、マリーに言ってあげた。

「きっと何かサプライズ的な何かがあるんだよ、ね?おばさん」

クレアは少し戸惑っていたがうなずいた。

「え‥‥‥えぇ」

アスラはマリーに笑いかけた。 マリーも少しだけ微笑んだ。

「何とか終わって良かったな‥‥‥‥」

ホークアイは安堵した。



    **********



 ー巨大基地 入口ー

 ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!

“ここだけドア”は次の国へ光を伸ばした。

「行ってきまぁーーーーーす!!!」

マリーは大きな声で基地の入口に立つクレアに叫んだ。
クレアは手を小さく振っていた。
マリーも大きく手を振り返した。

「行っちゃったわね」

レイラはアーロンに言った。

「そうですね‥‥‥」

アーロンは少し残念そうな顔をしていた

「‥‥‥‥好きなんでしょ?彼女のこと」

レイラの一言にアーロンは顔を真っ赤にして驚いた。

「な、なな、何でわかったんですか!?」

レイラはため息をついた。

「気付いてないと思ってたの?」

アーロンは顔をそらして言った。

「‥‥‥‥はい」

レイラはアーロンの顔を見て言った。

「何で告白しないのよッ!」

アーロンは少し下を向いた。そして再びレイラの方を見て言った。

「彼女はアスラくんが本当に大好きなんです」

アーロンは続けて言った。

「アスラくんを治療している時も彼女はずっと彼のことを気にかけていました。
 そんな2人の関係を‥‥‥‥‥‥‥‥崩したくないんです。
 さようなら、僕の初恋‥‥‥‥‥‥‥‥」

アーロンの目から一筋の涙が流れた。
それを見ていたレイラはアーロンに言ってあげた。

「女は世界中にたくさんいるでしょ?例えば、私とか‥‥‥‥ね?」
「‥‥‥‥え?」

アーロンはポカンとしていた。



    ****
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