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ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
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誘い
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方です。そして、平均的プレイヤーが一ヶ月で還元出来る金額は精々その十分の一……数百円と言うことです。ですが、これはギャンブルゲームとしての要素が高く、極稀ではありますが、とてもレアなアイテムを手にするプレイヤーが出ます。それをゲーム内のオークションで処分して、売り上げを電子マネーに両替すれば、数万、数十万と言う金額に成りうる事があります。そんな話を聞かされれば何時か自分も……って言う気になるプレイヤーが出てくるわけです。ゲーム内でカジノが有るくらいですし』
「『へぇー』」
俺とロードは同時に感心する。
『で、その中にプロと言うプレイヤーが存在します。それは、ガンゲイル・オンライン内で毎月コンスタントに稼ぐトッププレイヤーの通称で、月に稼ぐ金額がおよそ二十万から三十万円。現実基準では大した事では有りませんが、贅沢さえしなければ十分に暮らせるらしいです。つまり、そのプレイヤー達にボリュームゾーンのプレイヤーが払う接続料金から収入を得ていることになりますね。銃器メインの世界だからこそ、簡単に稼ぐことは出来ない、そう踏んだ上で還元システムを採用している物と思われます』
すると、眼鏡を外し、元のにこやかなストレアに戻る。
『……スーちゃんって、眼鏡掛けると僕らのように多重人格になるの?』
「……いや、多分アレだ。業務用連絡に近い物に切り替わるんだろう。俺は少なくともそんなデータは組み込んでない」
俺とロードは現在何でも御座れ状態のスーちゃんことストレアに改めてAIって凄いと思わされた瞬間だった。




































ストレアの予想通り、隣町のゲーム屋ではまだ在庫が残っており、何とかガンゲイル・オンラインは購入できた。しかし、パソコンのアップグレートが来月まで引き延ばさなくてはならないのが残念無念。
「さて、とっとと帰ってコンバート♪」
『おい、何げに俺の体を取るな』
「何を言われても気にしなーい♪」
『明らかに調子乗ってますね』
『だな』
俺とストレアは同時に溜め息を付くと、ロードの見ている目線の中に、数人の女の子が一人の女の子を囲んで路地に入る所を発見した。端から見れば友達のように見えるが、数人の女の子の方が柄が悪い。
『ロード!』
「ほいほーい♪」
すると、おもむろにモデルガン<純白の雷>と<漆黒の闇>を取り出す。
『何であんの!?』
「リンちゃんの手作り」
『リンちゃん!?』
『リンドウの事です』
ストレアが言うと、ロードは走って路地に行く。そこには……
「………」
フードを被った男が、少女を助けていた所だった。
「……」
男が少し言うと、壁を使って消えていった。
「……どう言うこと?」
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