マクロスF
0765話
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は地上での戦闘を主目的にした機体だ。……この世界で言えば、デストロイドが近いだろうな。もっとも、今では殆どの機体が空を飛ぶ事が出来るようになっているが」
「デストロイド、ねぇ。確かに攻撃力って面では評価出来るけど、機動性が落ちるだろ?」
俺とアルトの話を聞いていたミハエルが口を挟んでくるが、首を横に振ってその意見を否定する。
「いや、PTはデストロイド程に機動力は低くない。寧ろ地上ではかなり高い機動性を持つ」
「へぇ。……是非見てみたいものだ」
「PTには狙撃……というか、砲撃用の機体もある。そう考えるとミハエルにも向いているかもしれないな」
シュッツバルトは3機しか存在していないらしいが。
「ちなみに、俺達が異世界間貿易をしている他の世界でも色々な機体があるぞ。KMFにKGF、MSにMA。……ああ、このMAってのは基本的には飛行機に近いから、お前達マクロス世界の住人にも受け入れやすいかもしれないな。もっとも、性能的にはVFの方がかなり上だが」
そんな風にギアス世界やSEED世界についての話をしていると、何だかんだで時間を潰してやがて昼近くになる。……そう、大統領からの返事が来る昼に。
さすがにこの状態でブリッジに向かう訳にもいかず、簡単に汗を流し――俺は殆ど汗を掻いていなかったが――S.M.Sの軍服へと着替えてから訓練場を出る。
勿論俺だけじゃない。先程訓練場にいた者、シェリルを入れて全員だ。
「……どうなると思う?」
ブリッジに向かっている中で、そう呟いたのはクラン。どこか不安そうにミハエルの軍服の裾を掴んでいる辺りはご愛敬といったところか。
そんなクランに小さく肩を竦めてから口を開く。
「フロンティア船団はバジュラに攻め込まれ続けて色々と物資やら何やらも不足気味になってきてるんだ。それを考えれば、余程特殊な事情が無い限りは俺達と手を組むだろうな。……もっともこれも昨日言ったが、もし手を組まないならそれでも問題無い。正直な話、俺達の戦力があればバジュラを殲滅するのはそう難しい話じゃないし」
「おい、待てよ。バジュラを殲滅するのはいいとしても、奴等に誘拐されたランカの事を忘れるなよ」
アルトが俺の肩に手を伸ばしてそう告げる。
確かにその辺は問題なんだよな。バジュラを全て倒しました。そしてバジュラ本星をシャドウミラーが手に入れました。その結果、気が付いたらランカが死んでいました。こんな風になったら後味の悪さは致命的だ。
特にそんな事が実際に起きたとすれば、間違い無くオズマやアルトを始めとしたS.M.Sの面々と関係が悪化するだろう。
正直、シャドウミラーを率いている身としては、PMCでもあるS.M.Sとは良い関係を維持しておきたい。もし何かがあった時に、即座に依頼で
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