マクロスF
0765話
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ルトに対して半身となる。そうなれば当然アルトの放つ拳の命中範囲も半分になる訳で。
伸ばされてきた手を掴み、先程とは違ってそのまま力を受け流すようにしてその場に倒す。同時に腕の関節を極めながら畳の上から動けなくする。
「そこまでっ!」
ミハエルの声が響き、そこで試合終了。
「くっそぉ……どうしても攻撃が当たらねえな」
「そもそも俺と生身でやり合うってのが間違っているんだよ。本気で俺とやり合うとしたら、今のこの状態でも重兵隊バジュラ辺りとやり合えなきゃ無理だぞ?」
「けど、かと言ってVFの操縦だとアクセルとの差はもっと開いているしな」
溜息を吐き、解放された腕の調子を見ながら立ち上がるアルト。
「まぁ、生身での戦いもそれなりにこなすが、基本的に俺の本職はパイロットだしな。そもそも俺達シャドウミラーは元々特殊部隊で、俺はそこの実働班の隊長だった。それを考えれば当然だろ?」
「特殊部隊ねぇ、やっぱり戦闘機がメインだったのか? L.A.Iが解析しているソルプレッサとかいうのもお前が持ってたんだろ?」
興味深そうに尋ねてくるアルトだが、他の面々も興味があるのだろう。大体俺の話については知っているシェリル以外の全ての視線が集まる。
……まぁ、今日の午後には出撃してゲートを使ってこっちに戦力を持ってくるんだ。話したとしても問題無いか。
そう判断し、アルトの言葉に首を横に振る。
「いや、戦闘機や飛行機といったものは移動用や偵察用に使われるのが精々だな。特殊な機体ならVFのようにバトロイドとファイターみたいに変形機能を持ってるのもいるが」
脳裏を過ぎったのはビルトラプターにR-1。これらは変形機能により戦闘機状態になる事が可能な機体だ。
他にもカリオンもあったが……それこそ、特殊な事情の機体だしな。
「どちらかと言えば、AMって人型機動兵器がVFには近いか。この機体は戦闘機を発展させて開発されているから、運用もそれに倣っている」
もっともAMの中には海用のシーリオン、砲撃用のバレリオン、地上用のランドリオンといった物もあるから一概には言えないが。
「それに、俺のいた組織ではそのAMって兵器はそれ程使われてなかったな」
「……何でだ?」
「戦闘機から発展したAMというのは、基本的に防御力が脆いという弱点がある。それに、AMよりも前に発展したPTという種類の機体が今はメインになっている」
勿論アシュセイヴァーのようなAD、ランドグリーズのようなVC系もあるが、何だかんだで今のシャドウミラーの主力量産機はシャドウだしな。
……とても量産機とは言えないコストの機体だけど。他に使われているといえば、エルアインスか。後は幹部の乗っている特機とかだな。
「PT?」
「元々
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