第五話 別れの暗示
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で発展しかねないだろう。
そう思った颯は藁にもすがる思いで
「頼む…この事は内密に…な?」
と言った。
すると隼人が笑いながら
「それは構わない。だがその代わり!ちゃんとわからない所全部消化させてもらうまで帰らないからな!」
と言い、勉強会が始まった。
午後4時から始まった勉強会は遥華の夕食も挟み、午後9時半頃終了した。
颯は友達達をマンションの玄関まで見送りに行く。
遠ざかって行く友達達に颯は念押しの為に言った。
「おーい、約束は果たしたんだからガチで頼むぞ、信じてるからな!」
颯の念押しに隼人が
「当たり前だ!約束は守る。」
と言った。
すると、
「大丈夫だ、安心しろ颯。お前と黒羽さんが熱い夜を過ごしてるってのは、誰にも言わねぇよ!」
と優樹が悪ふざけを言う。
颯は赤面し
「てめぇ!んなわけがあるか!!」
と完全に落ち着きを無くす。
そんな颯の様子を見て友達達はゲラゲラと笑う。
「じゃあな!今日は楽しかったわ!また来ても良いか?」
隼人の問いかけに
「おう、いつでも来い。」
と颯は答えた。
手を振り友達達は帰って行った。
颯は夜空に向かって願った。
「あと少しだけ、少しだけで良いからこの生活が続いて欲しい。」と。
何故だろう、帰って行く友達達の背中が颯には妙に寂しく感じられた。
徐々に遠ざかり離れて行くそれは人混みの中に消えた。
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