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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第448話】
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食のサンドイッチを頬張りつつ、成樹の普段の仕事ぶりを観察――と、俺の視線に気付いた成樹は困ったように眉を下げて。
「ふふっ、あまり見られると調子が狂っちゃうよヒルト」
「ん? 今さらかよ。 ――てか、女性客居たら思いっきり見られるだろ?」
「まぁ、ね。 でも、やっぱりヒルトに見られるのと、お客様に見られるのとは違うからね? ――御待たせしました」
言いながら淹れ終えた成樹は、未来にアッサムティーを出す。
カップの取っ手を掴むと、一口それを飲んで――。
「ぅん、美味しい……」
控え目な感想、だが表情を見るに嘘は無く、本心から美味しいと思っているのがわかる表情だった。
「ふふっ、ありがとう。 ……とはいっても、僕はまだまだだからね。 もっと上手に淹れられる様になりたいんだけどね。 ……店の商品を使っての練習はダメだから、消費期限の近い物を使うか、或いは小遣いで遣り繰りしないといけないから――そろそろケーキが出来たか、見てくるよ」
そう言い残し、奥へとまた消える成樹、店内のBGMが変わり、今度はクラシック曲が流れ始める。
「……成樹くん、遣り繰り大変なんだね。 ……私達って、代表候補生だから一定の支給額あるけど……やっぱり普通の高校生は、アルバイトしてそこからって感じだもんね……」
「だね……。 ――そういえば、お兄ちゃんはお金の管理は大丈夫?」
「…………」
美冬の言葉に沈黙する俺、殆どが学園の食費に消えていくため、お金は常にカツカツだったりする――まあ、それでも服装を一通り揃えれるだけの金額はあるのだが。
「沈黙って事は、お兄ちゃん金欠? ……美冬で良かったら、いつでも援助するからね?」
「……いや、いい。 てか金問題は友達は勿論家族でも安易に考えたらダメだからな」
そうは言いつつも、一夏の誕生日の出費等で母さんから金を頂戴した俺が言えた義理では無いのかもしれないが。
「お兄ちゃんってば、相変わらずだねぇ……。 美冬はそんなお兄ちゃんが好きだけどね?」
言ってから腕を取る美冬、僅かに柔らかな感触が腕に伝わってくる――色々想像するのは不味いので、とりあえず咳払いしつつ、サンドイッチを食べると――。
「……ヒルトと美冬、最近仲が前より良い気がするのは気のせい?」
「え?」
未来の見透かす様な眼差しにドキッとするも、美冬は未来に対して――。
「そぅかな? ……元々、私はお兄ちゃんっ子だからお兄ちゃん大好きだし、ハグとかスキンシップが少し増えたからみぃちゃんにはそう見えるのかも」
「そぅ、かなぁ……?」
「そうそうっ♪」
「そぅ、だよね。 ごめんね
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