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【SAO】シンガーソング・オンライン
SS:終わりの思い出(完)
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いとのことだった。

届ける相手は病院にいる数名の友人。
アスナ含む数名の友達であり、ある病院に入院しているとのことである。
何故そこで赤の他人である俺を選んだのかが全く分からないが、その数人がSAOの話を聞いて是非俺に会いたいと望んできたが故だそうだ。当の明日奈は地図だけ渡してどこかに行ってしまっている。流石に薄情過ぎないだろうか?
俺は相手の顔も知らなければ名前も知らない。
というか、何故か教えてもらえなかった。
確かに今日は暇だったが、こんな我儘に付き合うのは一度きりにしたい。帰りにいつもの場所で路上ライブをしようとギターも抱えている。

ちなみにこの路上ライブ、俺の住んでいる所では条例に定められた範囲内で許されているが、地域によっては全面的に禁止扱いという所もある。その分SAOやALOでは許可を取る必要のない場所が圧倒的に多くて助かる。
ある意味、新しい演奏場としては最適だったのかもしれない。

面会の許可を得て、病室に案内される。
この病院にはメディキュボイドとかいう特殊な医療器具があるそうで、様々な病気の末期患者を治療しているそうだ。詳しい事は分からないが、最近はこれのおかげで末期から回復に至った患者も何人かいるらしい。人類の進歩というのは恐ろしくも頼もしい。
そして、これから会うのはその進歩によって助かった数名という訳だ。

案内されるままに俺は病室へ入り――そこで、一人の少女が待っていた。



「初めまして、お兄ちゃん」

「お、おう。初めまして――って、ん?この声、ものすごーく聞き慣れているような・・・?」

「お、やっぱり気付くんだ。えへへ、病気が治ったばかりでボロボロの身体は見せたくなくて、ずっと黙ってたんだ」

「・・・・・・俺、お前が病院にいる事すら今まで知らなかったんだが。説明してもらってもいいか――ユウキ?」

「勿論。今まで散々お兄ちゃんの事ばっかり聞いてたからね。今度は僕がお兄ちゃんに教えたてあげる。僕の今までの事、スリーピング・ナイツのこと、アスナ達との思い出の事・・・いいよね?」


その白い肌の少女は、どこかで見たことのある快活な顔で俺に笑いかけた。






『おいこれもう録画始まってんのか?』
『おいおい、そういう段取りはちゃんと取っておけよな・・・』
『うーん締まらないなぁ・・・・・・』
『はいはい、いいから集合!折角練習したんだから一発で決めるわよ!』
『おーい、画面の向こうの皆みてるー?』
『これからSAOメンバーであの世界で一番流行った歌を合唱します!聞いてくださいね!』
『おいコラ、詰めろ!俺の顔が映らねえだろ!?』
『あ、ブルハさん聞こえてます?今から合唱なので、テレビの隣で一緒に歌ってください!』
『ギター
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