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鎧虫戦記-バグレイダース-
第11話 カップ麺は3分では食べられない
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イラさんがリオさんの言ったことを訂正させた。

「そいつだけが悪いわけじゃないでしょ」

リオさんはそれを聞いてリオさんも納得した。

「あ、確かに‥‥‥‥そこに関してはごめん」

リオさんはガガンボ型の死体に謝った。
そこに全員が駆け寄って来た。
マリーがアスラの後ろに隠れたまま半泣きで訊いた。

「リオさん、まだ怒ってる?」

リオさんは顔の前で手を横に振った。

「いや、もう怒ってないよ」

アスラはさっきリオさんがしたように話題を与えた。

「ところで、リオさんは一体何の虫の"鎧人"なんだ?
 結局、言わずじまいだったから気になって」

リオさんはすぐに答えた。

「俺はメダカハネカクシの"鎧人"なのさ」

アスラは首をかしげた。

「メダカハネカクシ?」

説明しよう!(今回2回目)
メダカハネカクシという昆虫の仲間は敵が来ると
ガスを勢いよく噴射して高速で飛んで逃げる。
それは自重の150倍の距離を1秒で移動すると言われ
そのスピードを人間サイズにすると時速945kmだという。
(多分、噴射時間は数秒が限界と思われる)

しかし、リオさんはそれを一気に噴射せずに調節しているので
長時間の滞空と高速飛行を可能にしている。

「すご〜〜いリオさん!」

マリーはすっかり泣き止んだようだ。

「よ〜〜し、今から少しだけ飛んでやろう!」

 バシュゥゥゥゥゥゥ!

マリーをお姫様だっこしてリオさんは飛びあがった。

「きゃ〜〜〜〜〜〜ッ!!」

 バシュゥゥゥゥゥゥ!

空中で円を描きながら飛んでいる。

「アスラ‥‥‥‥」
 
迅が突然アスラに話しかけて来た。

「どうしたんだ迅?」

迅は少し悲しそうな顔をして言った。

「オレはここに来るの楽しみにしてたのに、全然話せてない‥‥‥‥‥」
「あはははははははははははははははははははははは!!!!!!」

配管室内にアスラの笑い声が広がっていった。
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