第11話 カップ麺は3分では食べられない
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ろに立ち構えた。
「いいですよ、隊長」
リオさんはタンスに置かれていた5個のコップをつかんだ。
「ほいほいっと」
ポイポイポイッ
そしてアーロンに向かって山なりに投げた。
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
アーロンはしばらく昆虫のガラス玉みたいな目で見ていたが―――
バババッ!!
突然、アーロンの手足が消えた。
「えっ!?」
いつの間にか5個のコップをキャッチしていた。
両手で2個、突き出した右足の上に3個。
パチパチパチパチパチパチ
みんなは拍手をした。
「すご〜〜〜〜い!」
マリーは機嫌を直したようだ。
アーロンは顔を赤くしていった。
「前からこういう注目されるのは苦手なんですよね‥‥‥」
リオさんは説明した。
「アーロンの"超技術"は肉体の発揮できる力のリミッターを
緩ませることが出来る能力、"戦闘状態《バトルスタイル》"さ」
説明しよう!
人間は通常、肉体にリミッターをかけており20〜30%程の力しか使っていない。
なぜなら、100%で活動し続けると筋肉の損傷に再生力が追いつかないからである。
しかし、アーロンはその脳がかけているリミッターを一時的に外すことができ、
それにより"鎧虫"、"侵略虫"と張り合えるパワーが発揮できるのである。
だが、さっき言った通り活動しすぎると筋肉が損傷しすぎて動けなくなるのだ。
「ちなみに私はカミキリムシの"鎧人"です」
確かに、所どころカミキリムシの面影が見える。
そして、言い忘れていたが"鎧骨格"の色は白である。
「へーー、腕についてる大顎みたいなのがカッコイイ〜♪」
マリーにそう言われて、アーロンはまた照れた。
「いえ、別にそんなこと‥‥‥」
アスラはリオさんに訊いた。
「さっきから気になってたけど、リオさんは何の虫の"鎧人"なんだ?」
この質問に対してリオさんが口を開こうとしたその瞬間―――
ウィ―――ン
隊員がまた入って来た。
「隊長!中にまだ"侵略虫"がいたようです!隊員が数名軽傷を負いました!」
リオさんはキレた。
「何なんだよ!しつけぇ奴らだな!!」
リオさんは急いで外へと駆けていった。
みんなもそのあとをついて行った。
**********
ー巨大基地 配管室ー
「この配管を壊しちまえばしばらく空調がダウンして大変だろうなぁ」
ガガンボ(でかい蚊)型の"侵略虫"が配管をつつきながらつぶやいた。
「やらせるかぁーーーーー!」
ダダダダダダンッ!
隊員たちが銃を撃ちまくった。しかし‥‥。
「そんなモン当たるかよ」
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