第11話 カップ麺は3分では食べられない
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した。
「えいっ!」
ブンッ
右手の口器がコップの前の空間を横切った。
パカッ
コップが斜めに切れた。
パカッ
その向こうの机の端と観賞用の木が斜めに切れた。(!?)
パカッ
更に向こうのドアが斜めに切れた。(!!?)
「きゃーーーーーーーーーッ!!ご、ごめんなさい!!」
マリーが後ろに振り向いて半泣きで謝った。
リオさんとアーロンは少しあわあわしながら言った。
「い、いやいやいや誰もケガしてないから大丈夫だよ!」
「そうですよ、別に誰も気にしてませんから!」
レイラは慌てている2人の横から歩み寄って
マリーの頭をなでてあげた。
「大丈夫よ。このくらいならすぐに直せるから」
マリーは目をこすりながら言った。
「ぐすっ‥‥本当‥‥‥?」
「ほら、涙を拭いて」
レイラはハンカチでマリーの目を拭いてあげた。
「美人さんが台無しよ」
「う‥‥うん‥‥‥」
さすがは大人の女性。
「私の出番、なかったわね‥‥」
「まぁ泣き止んでよかったけどね」
クレアとハロルドは2人を見ながら言った。
**********
ー巨大基地 休憩室2ー
ウィ―――ン
「レイラは隣を直すから少し席を外すらしい」
リオさんは部屋に入りながら言った。
「本当にごめんなさい‥‥」
マリーはまだしょんぼりしている。
「だから、誰も怒ってないって」
アスラがマリーに言ってあげた。
「じゃあ話の続きをするぞ。おそらく、マリーちゃんの"超技術"は―――」
「"空間切断《スペースカッター》"‥‥‥」
「‥‥‥え?」
マリーはつぶやいた。
「さっき使うときに頭の中によぎった名前‥‥」
リオさんは驚いた。
「能力名がよぎったのかい?」
「うん‥‥‥」
リオさんは少し考えてから言った。
「"超技術"は目覚めた人の脳裏に名前がよぎるものなんだ。
多分さっきまでの現象との能力名からわかるように、彼女の"超技術"は
口器を振ったところの延長線上にある物の空間を切る能力だろうと
俺は判断しているよ。
ちなみに、この4人の中で目覚めてないのはアスラくんだけさ」
それを聞いてアスラはアーロンに訊いた。
「じゃあ、アーロンさんも"超技術"が使えるの?」
アーロンは少し間をおいて答えた。
「‥‥あぁ、そうだよ」
リオさんはアーロンに言った。
「出来たらみんなに見せてあげてくれないか?」
ガシャシャシャン
アーロンは両腕を換装して言った。
「分かりました」
アーロンは少し広いとこ
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