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【IS】例えばこんな生活は。
例えばこんな俺は赦されないと思ってただろ
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他人を嫌う事を止めた。

その代償として芽生えたのが女性を拒めない自分への吐き気を催す嫌悪と、女性に求められることへの忌避。求められ、断れず、また過ちを犯す事への恐怖。女の子の好意と向き合うのが怖いのだ。

「篠ノ之の好意も気づかないふりをしていたのか?」
「多分・・・無意識にだけど」
「オウカやISコアにばかり喋りたがるのは、彼女たちが肉体を持たないからか」
「コアの子はみんな好きだったよ。それに嘘偽りはない。でも、オウカが人型を手に入れて俺に接しているときに、ふと気づくんだ。俺は少しずつ、オウカの好意を受け入れる事が怖くなってきてるんじゃないかって」
『わ・・・私がいたから、ひっく!いけ、ないの・・・・・・?』
「そうじゃないよ」

泣きながら尋ねるオウカに、ゴエモンはかぶりを振った。

「本当はオウカに会う前から分かってたんだ。女の人と関わり続けると、いつか・・・今じゃなくても遠い未来に、誰かに好きを越えた感情をぶつけられるかもしれないって。そこから逃げてた自分に気が付いて、それが辛かったんだ。あるべき感情があるべき場所に戻った――それだけのことだよ」
「その割に、私やラウラが家族になることには抵抗が無いみたいだが?」
「家族なら、交際することにはならないし・・・・・・一度家族になってしまえばもう間違いは起きない」
「いや、光子さんと起こしただろ間違い」
「・・・・・・・・・・・・・・・」

沈黙が部屋を包む。


















「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・い、言われてみれば確かに!そこまで考えて無かった!」



「そうかつまりお前は・・・ど〜〜〜しようもなく 馬 鹿 なんだな」

凄く動揺した顔でプルプル手を震わせるどうしようもないお馬鹿を前に、ジェーンは盛大な溜息を吐いた。



 = =



結論から言うと、トラウマを抱えようが恋愛恐怖症みたいな症状が出ようが、この男が根本的にずれていることには変わりないらしい。本当に気が抜けているというかなんというか。あれだけ人にとって重大なことっぽい内容を話しておきながら自分で話の腰を折るとはどんな頭の構造をしているんだろうか。
しかし、だからと言ってゴエモンの心の傷が癒える訳ではない。ひとまず落ち着いたゴエモンだったが、未だにその顔色はすぐれなかった。
オウカは寝かしつけた。ニヒロはこれ以上口を挟む気が無いらしく、この場はゴエモンとジェーンの二人きりだ。

「俺はさ」
「・・・・・・なんだ?」
「本当はこんな所でのうのうと暮らして、皆と笑ってていい人間じゃないって・・・・・・思うことがあるんだ。普段は感じないんだけど、理屈じゃないんだ。俺はみんなと違って汚れ
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