後日談
第140話 vs邪武! 「あの日、決めた」
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長針は突きつけたままに、月花は短針の刃を振り被った。コウガネの表情が初めて崩れた。
(お父さん、お母さん、ごめんなさい。今からあたしは、ほんとにほんとのヒトゴロシになります)
戒斗にも光実にも城乃内にもやらせない。月花が、室井咲が、この少女ごとコウガネを――殺す。
“ダメだろ。咲ちゃんがそんなことしちゃ”
『え――?』
聞こえた声は、月花の集中を掻き消すには充分すぎた。
月花に生じた隙をコウガネは見逃さなかった。コウガネは素早く、再び変身して月花を殴り飛ばした。
道に転がった月花は、コウガネに背中を踏みつけられ――なかった。
どこからか飛んで来た黄金の球体が、コウガネを捕えて離れたところに接地した。黄金の球体の中で、コウガネは爆ぜ、球体から弾き出されて道に転がった。
やがて球体の中に、青い光が人型を象っていく。
(まさか、そんな、まさか!)
黄金の輝きが消えた。そして、立っていた人間は、“はじまりの男”となって宇宙の果てへ旅立ったはずの、葛葉紘汰だった。
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