二十三話:観察する魔王様
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イザー君とレイヴェル君を痛めつけていく。
彼らの不死性を十二分に活用して決してリタイアしないように配慮しながら痛め続けていく
その凄惨さは私ですら目を逸らしたくなったほどだ。
特に男の急所を攻撃し始めた時などはその場にいた男性全員が青ざめた程だ。
彼の家族である女の子達は大丈夫だろうかと様子見てみたが―――
「お兄ちゃんを馬鹿にした罰…。」
「イッセーさんを馬鹿にしたことはまだ許してません!!!」
「えっと……一誠さんを馬鹿にしたのなら仕方がないですね。」
一切目を逸らすことなく周囲を威圧するほどの怒りを放っていた。
……ライザー君、君は一体何をしたというんだい?
ここまでの仕打ちを受けるということは相当酷いことを言ったんだろうね。
そうだとしたら流石の私も擁護出来ないよ。
それにしても……あの色とりどりの炎はまさか死ぬ気の炎なのだろうか?
そうだとすると彼はボンゴレの人間―――つまり天界側の人間ということになる。
戦争にでもなればあの力と残虐性が私達に向くということだ……恐ろしい限りだ。
私が真の姿になれば勝てるか?
………グレイフィアの言う通りだ、分からない。
彼の力はまだ底が見えない、それに彼はまだ若い、これからもさらに成長していくだろう。
そうなっていけば想像もできない力を手に入れるかもしれない。
まったく……恐ろしいよ。兵藤一誠君。
『そろそろ、終わりにするか……中々楽しかったぜ。』
そう言って倍加を始めて力を溜めていく……あれは、やばい。
そう直感的に分かるほどの力が溜まっていっているのだ。
あれをまともにくらえば私であっても一瞬で消えてしまうだろう。
真の姿になり、滅びの魔力で攻撃が当たる前に消してしまえば威力は下げられるかもしれないがそれはもはや賭けだろう。当たればただでは済まないことだけは明白だ。
『COLPO DI XBURNER!!!!!』
彼の右腕からから放たれた業火が通った後には―――何も残っていなかった。
撃たれたライザー君はもちろん、建物、地面、空間、全てが焼き尽くされており
灰すら残ってはいなかった……今の一撃なら間違いなく神であっても殺せる。
神をも屠る『赤龍帝』、その最たる者が『今代の赤龍帝』―――兵藤一誠なのだ。
ゲームが終わり、誰もが先程見た兵藤一誠君の恐ろしさに震えていると集中治療室の方から悲鳴が聞こえて来た。まさかと思い、慌てて見に行くと倒れ伏す看護師の山の先に股間を抑えて白目をむき気絶をしているライザー君の姿があった……止めを刺したのだろうな……恐らくもうライザー君は子を成すことは出来ない体になってしまっているだろう……哀れに。
そう言えば、この惨状を
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