第195話 悲劇の始まり
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のように硬い黒い鱗で覆われた頭で建物にめり込ませる。
ナ「ぐあああああああああああああっ!」
ナツは悲鳴を上げるが、その声が聞こえていないかのようにエレクトニクスは更に強い力でナツの身体を建物にめり込ませる。ナツの身体をめり込ませたレンガ造りの建物も、エレクトニクスの力に耐え切れず、バキバキ!と音を立てて亀裂が入っていく。
ナ「火竜の・・・咆哮ッ!!」
口から灼熱の炎の息をエレクトニクスの頭目掛けて噴出した。
熱かったのか、エレクトニクスは巨大な身体を捻らせた。その隙にナツはエレクトニクスから距離を取るが、
レヴ「星竜の・・・斬撃ッ!!」
ナ「うがっ!」
背後からレヴルが金銀に光り輝く光を纏った右手でナツの左肩を斬りつけた。
ナ「火竜の砕牙ッ!!」
ナツもすぐ振り返り、負けじと指先に纏った炎でレヴルに攻撃を仕掛けるが、流星群のように速い動きでレヴルはナツの攻撃をかわし、再びナツの背後に周り込むと、
レヴ「星竜の・・・咆哮ッ!!」
星の光のように輝く息がナツの身体を飲み込んだ。
星の光の息は建物を次々と貫いていき、静まり返ったクロッカスの街に凄まじい爆発音が響き渡った。
レヴ「ハァ・・ハァ、ハァ・・・ハァ、ハァ・・・ハァ・・ハァ・・・ハァ、ハァ・・ハァ・・・」
キー「レヴルー!」
息を切らしているレヴルの元にキースが駆けつける。キースの後ろにはズルズルと巨体を引き摺りながらエレクトニクスが付いて来ている。
キー「・・・やったか?」
キースが砂煙の中に目を凝らす。
砂煙が晴れると、数十m先の瓦礫の山の上で倒れているナツの姿を確認出来た。
レヴ「ハァ、ハァ、や・・やっ、たぁ・・・ハァ・・ハァ、ハァ。」
息を切らしながら途切れ途切れに呟くレヴルの傷だらけの肩を、キースが傷だらけの手で力強く掴んだ。
キー「これでまた少し、フィオーレ最強の座に近づいた。」
レヴ「あぁ。・・・もう少しで、俺達銀河の旋律の、夢が報われ」
報われる、と言おうとしたレヴルの言葉を遮るように、キースとレヴル、エレクトニクスの足元から灼熱の炎が火山の噴火のように地面から勢いよく噴出した。
レヴ「なっ・・・!?」
キー「ぐァァア!」
火傷を負いながらも灼熱の炎から転げ出ると、キースとレヴルは視線を瓦礫の山に移した。
ナ「“倒れた”って、勝手に決めつけんじゃねェ。俺はまだ、戦えるぞ。」
そこには、口から僅かな紅蓮の炎を噴出したナツが立っていた。
レヴ「(まさか・・・!地面に顔を突っ込んで、俺とキースとエレクトニクスの足元から炎を噴出させたのか・・・・!?)」
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