暁 〜小説投稿サイト〜
チームは5人? いえ6人です!
第6話 チーム結成のために
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
<軍用精霊>の契約式典は、むちゃくちゃになったが、カミトが倒れているということで、学生証で身分をはっきりさせて、アレイシア精霊学院内の救護室へ、俺が契約しているピクシーの風のシールドで運ぶことにした。風のシールドは通常球体としているが、今回は葉巻型として運ばせた。

部屋に帰って、リンスレットとキャロルに簡単な話をすると、キャロルが率先してリンスレットをカミトの見舞いにいかせようとする。キャロルはなぜか、フェンリルにフライパンを呑み込ませていたが、事の顛末の詳細はきかないことにした。



その日の夕食時、俺はリンスレットに話しかけた。

「そういえば、リンスレットは、チームはどうするのかしら?」

「まだ、こころあたりのある方へ声をかけていないだけですわ。エルダはどうするつもりですの?」

「そうねぇ。現状の学内で精霊剣舞祭<ブレイドダンス>にでれる可能性の高いチームとしたら、上級生のチームケルンノス、エリスが中心になっているあの4人に、ドルイドのシャレイリアがいるチームぐらいかしらって思うのだけど、精霊剣舞祭<ブレイドダンス>で優勝しようと思ったら、どのチームも中途半端なのよねぇ」

「ようするに、貴女もきめていないわけね」

「うーん。入れるかどうかは、聞いてみないとわからないけれど、カミトが入るチームに入ってみようと思っているの」

「貴女って、女好きだったわよね」

「たしかに女性が好きだけど、だれでもってわけじゃないでしょう」

「そういえば、そうね。最近は、キャロルにフレイヤ先生ばかりみたいね」

同じテーブルで食事をしているキャロルをみると、目線をそらされたが、それは少々ばかりはずかしそうな感じだけど。

「それとも、リンスレットもあたしのお相手をしてくださるのかしら」

「いやよ」

普通はそうだよな。それから話題をもとにもどして、

「まあ、それはよりも、ハヤト単独の実力だけをみたら、先のチームの中で単独で勝てる相手はいないと思うわよ。特に昨晩の魔精霊や、今日の巨人精霊の剣舞をみてたら、彼はあの剣精霊をつかいこなせていないから、伸びる余地をのこしていそうだし」

「可能性だけでチームを決めようとしているの?」

「そうともいえるけれど、今は任務でいないヴェルサリア・イ−ヴァ・ファーレンガルトを相手にして、既存のどのチームに入っても勝てる気がしないからよ。勝てる可能性があるとしたら、カミトだけとみるわ」

「ヴェルサリア・イ−ヴァ……」

「それとも、ヴェルサリア・イ−ヴァと同じチームに入らせてもらう?」

「誰が、そんな」

「でしょ。優勝できなきゃ<願い>を精霊王に聞いてもらうことさえ、できないのだし、最低でもヴェルサリア・イ−ヴァ・ファーレンガルト
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ