第6話 チーム結成のために
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じゃないですわよね? それなら、エストも精霊ですから、あなたのチームは結局1人となりますわよ」
にっこりとして聞いてみる。
「……」
グレイワース学院長なら、そのままうけつけそうで怖いが、担任であるフレイヤ先生なら、却下してくれるだろう。
「クレアの意志は、ハヤトと同一チームであるということですよね?」
「そ・そうよ。何か文句ある!」
「いえ。カミトもそれで問題ないのですね?」
単なる確認だが、
「そうだな、一応契約精霊になるっていったからな」
「そういうことなら、カミトはクレアのチームに所属するつもりということなんですね。あたしもカミトが入るチームに入らせていただきたいのですけど。クレア、いかがかしら?」
「わかったわよ。それでいいわよ」
「ありがとう。カミト、クレア」
「要件はそれだけかしら、エルダ」
もしかして、気がついているかな。
「いえ、カミトがいるチームになら、入っていただきたい方を推薦もさせていただきたいのです」
「エルダ。まさか、リンスレットだなんていわないでしょうね」
「その通りですけど、私はカミトに彼女を推薦するのでして、クレアのチームを直接推薦しているわけではありませんわ」
「そんなの、却下よ却下!」
自分でも詭弁だとはわかっているが、言うだけは言ってみた。リンスレットの忍耐がきれかかっているのか、キャロルが押さえにかかっているから、なるべく手短に話をすすめるか。
「貴女たちが組むと、チームワークに問題が出るっていうのは知っているけれど、私の眼からみたら、リンスレットだけじゃなくて、クレアにも問題があるからよ」
「そんな。嘘でしょう」
「あたしとリンスレットが組んだときの勝率は、そこまで悪くないわよ。リンスレットが、どこにいるかわかっているから、そこを気にすればよいだけであって、クレアにはそれができていないからよ。チームワークを崩しているのはクレアも一緒よ。それに、クレアとハヤトの2人でもチームワークがとれていないのは、昨日だけでも見受けられたわよ」
「もしかして、喧嘩打っているの?」
そんなクレアに俺は
「貴女の欠点を指摘しただけよ。信じられないのなら、今から元素精霊界で剣舞しましょう」
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