全ての終わり
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いとでも言うような顔をしていた。
「おいおい……そんな顔すんなみっともねぇ。仮にも俺と融合したんだ。胸を張れ胸を」
「……本当に、幽霊なのか?」
ライトは真剣な顔で言う。
「ああ………数年前に死んだ。俺がこうしているのも、俺が願い事をしたからに過ぎない。だが、それももう終わる………」
すると、俺の体は足の方から光始め、粒子となる。
「ダーク!!」
「おっと、もう時間か……ったく、別れの挨拶くらいさせろっての神様よぉ……」
俺は悲しい顔をして、ライトを見る。
「ライト、お前との冒険、すっげぇ楽しかった。決して、お前との冒険は転生しても忘れねぇ」
「何………いってんだよ!!これからだろ!?キリトやアスナ、ストレアに俺、それに他の皆との冒険だってまだ……!!」
「そいつが出来ねぇのが残念だな……まぁ、お前は俺と同じくらい強くなった。滅殺者の称号と、滅殺剣スキルはお前にやる。責めてもの餞別って奴か……」
俺の体は既に上半身まで粒子化が進み、いよいよ両手までが粒子となる。
「ダーク!!」
「………翔夜だ」
「………え?」
「……黒鉄翔夜。それが俺の現実での名前だ。天城来人、時の止まった俺に、色々とくれてありがとうな」
「ダーク………いや、翔夜……」
来人は俺の方を見て、涙を流しながら言う。
「俺の方こそ………ありがとう………俺を助けてくれて………俺に、仲間をくれて」
「……それはお前自身の力さ。お前の心が、皆との絆に変わった。ただそれだけの事さ」
そして遂に、俺の体が消えそうになる。
「翔夜!!」
「………これで本当にサヨナラだ、来人。またいつか、何処かで会おう」
そして、俺の体が粒子となり、消えた。だが、最後の言葉だけは、聞こえた。
「いつかじゃない。また何処かでもない。必ず会おう」、と。
気が付くと、俺は白い部屋に居た。
『またここか……一度死んでるし、そう何回も見たくはないがな』
「そう言うな、黒鉄翔夜」
すると、俺の前に神様が現れる。
「お前の願い、聞いただけでも有難いと思え。本来なら、もとの世界には干渉させないが暗黙の了解になっているのだからな」
『でも、あんたはそれを破った。だろ?』
「それは仕方無く………だが、それがお前を変えたようだな」
『まぁな』
俺は頷き、言う。
『さぁ、何処へとなり送ればいい。俺はそこに生きる』
「あー……その事だが……重大な事が起きてな……」
『は?』
それが、俺にとってのそこでも記憶だった。
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