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仮面ライダー龍騎【13 people of another】
Part One.
Second chapter
第11話
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ナナが泣いているのか、泣いていないのかはよくわからない。



───…



「ライダーが二人も減ったか……だが、それでも遅いほうだ。本来ならば、もうとっくにライダーの戦いは終わっているハズなのに……」

男は暗い部屋で独り言をつぶやいていた。

「………あんたの人選ミスだろ?」

黒い帽子、鉄パイプを持ったナナが男の後ろに立っていた。

「………物騒だな、いったいなんのつもりだ?」
「別に、この戦いを終わらせるつもりだ」
「なるほど、それで俺を殺すつもりか……」

ナナはカランと鉄パイプを地面につける。

「キミは浅倉威と同じ末路を選ぶつもりか?」
「……なに?」

男はいつの間にかナナの背後に回って来ていた。
それに気付いたナナはすぐに振り返る。

「お前………」
「忘れるな、キミの願いは戦いを終わらせることではないだろう?」
「………」

男はナナの肩に手を置く。

「アレだけのことをしておいて、今更戦いを終わらせるなんて、キミはいつからそんな風になったんだ?キミなら、すぐにでもライダーを全員殺せると思ったのに……」
「悪かったな……でも、俺は……」
コレ(・・)をあげよう」

男はナナに液体の入った小瓶を投げ渡した。
それをナナは慌ただしくつかみ取る。

「……なんだ、コレ」
「ソレは忘れたい物を忘れられるとても便利な物だ。彼らのことを忘れたいなら、飲むといい」

ナナは信じられないと男を見る。

「それから、この夏の終わりまでに戦いを終わらせることができないと……キミの願いは叶わなくなるぞ」
「………え?」



















私は雲に
なりたいな。

ふわりふわりと
青空の
果てから果を
みんなみて、
夜はお月さんと
鬼ごつこ。

それも飽きたら
雨になり
雷さんを
供につれ、
おうちの池へ
とびおりる。










雨はまだ降り続ける。


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